「2時間に10分」の軽い運動で疲労解消
終日デスクの前に座って、専門的かつ煩雑なデータ入力の仕事をしています。
多忙だけれども、毎日の仕事に充実感を得ているSさんですが、最近どうもよく眠れない。
全国を飛び回る外回りの営業マンたちは体の不調を訴える者も多いが、内勤の自分がなぜ?と首をひねるばかり。
このケースではSさんが疲れをあまり自覚していないことに原因がありそう。
椅子や机、空調など仕事を取り巻く環境はバッチリで、ストレス対策もしているし、疲れるわけがないと思っているようです。
しかし座りっぱなし&神経を使う作業で気付かないうちに疲労がたまっているのです。
こうした「隠れ疲労」は内臓にたまっていく傾向が強い。
長時間同じ姿勢でいると、血行障害から内臓の働きが悪くなります。
体の疲労は耐え難いレベルではなくても、確実に蓄積した疲労はある日、ひょっこり「不眠」という形で顔を出した、ということです。
座り仕事で疲れてくると、「楽な姿勢」をとろうとして、姿勢が悪くなってきます。
実はこうした姿勢はちっとも楽ではなく、「動こうとしない形」になってしまうので、内臓に疲れがたまってしまうのです。
疲れているときこそ、座面いっぱいに深く腰掛け、背もたれに背中をつけます。
体重をかける必要はありません。
そして、背筋をまっすぐにして、脚も左右の太腿が接するくらいに閉じましょう。
この姿勢は無駄な部分に力が入ることを避け、疲れにくくしてくれます。
と同時に、ストレスに対して強い体を作る座り方でもあります。
そして2時間の座り仕事をしたら10分程度、散歩をしましょう。
社外に出るのが難しければ、何とか用事を作って社内を10分間歩き回ってみましょう。
軽い運動という意味でも、気分転換という意味でも、2時間に10分、は覚えておいて損のない割合です。
参考文献
★管理人補足
また、このケースの場合「目の疲れ=脳の疲れ」が不眠のひとつの原因になっている、と思います。
頭と体のバランスが崩れると、自律神経に影響が出ます。(不眠・イライラ・食欲不振・過食・便秘など)
目の疲れ、脳の疲れを減らし、運動による体の疲れを増やすようにしてバランスを取るべきでしょう。
その意味でも時々休憩を入れ、軽く運動する=目や脳を休め、体を疲れさせる。
というのは正しい対処法だといえるでしょう。
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