爪のいろいろな症状(健康チェック)
爪には体調の変化がいろいろな形で現われます。
爪の下に現われる皮膚の病気、内臓の病気を表す爪の形や色の変化、さらにはガンの徴候など、意外な病気の発見に役立つことがあります。
爪の変化に見られる代表的な病気の例を挙げておきましょう。
●ヒポクラテス爪...丸くふくらんだ爪。
ばち指ともいいます。
昔は結核爪とも言われたように、肺経の疾患(慢性肺疾患)や慢性うっ血性心疾患、慢性肝炎などのときに見られます。
肺ガンなどの徴候である場合もあります。
●爪の半月(三日月)・・・昔は五指全部にこの三日月が見えると、高血圧の徴候であるといわれていました。
が、最近の説では糖尿病や内臓疾患の人でもはっきり出ているし、三日月がまったくなくても健康な人はたくさんいて、病気のバロメーターにはならないとのことです。
●スプーン爪・・・ヒポクラテス爪とは逆に、爪が反り返るようになったもので、鉄分が不足したときに見られます。
重度の貧血(鉄分製貧血)のときや、食道がんなどのときにも見られます。
●爪の横溝
・・・過去に病気をしたことのある証拠です。大きな精神的ダメージがあったときにも出るといわれます。
爪の伸びる速さは、爪母から爪先まで5~6ヶ月かかりますから、その横溝の場所から病気にかかった時期が判断されます。
●縦に溝が出来る
・・・40歳を過ぎると、爪に縦に細い線が出てきます。
これは一種の老化現象で、次第に線がハッキリしてきます。
●爪の黒い縦線
・・・副腎皮質ホルモンの機能が低下した証拠です。
ガンなどの場合もあります。
参考文献
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