偏頭痛につめもみとお茶
しかし、次のうちに当てはまることが多い場合、偏頭痛と考えられます。
●10代~20代
●女性
●重大な病気はない
●頭痛が発作的に繰り返される
●頭の片側がずきんずきんと脈打つように痛む
●前兆としてチラチラと輝く光が見える
●目のかすみを感じる
●痛みが数時間~数日にわたって続く
●めまいや吐き気を伴う
●入浴やマッサージなど、温めると悪化する
偏頭痛は、何らかの原因で脳内の血管がぎゅっと収縮した後、急激に拡張することによって生じます。
血管の収縮や拡張をコントロールしているのは自律神経です。
つまり、偏頭痛もまた、ストレスによる自律神経の乱れから引き起こされる症状のひとつと考えられます。
血管はバリバリ神経(交感神経)が緊張すると収縮し、ゆるゆる神経(副交感神経)が緊張すると拡張します。
バリバリ神経の緊張状態が続くと、血管が締め付けられて血流も悪化します。
偏頭痛はバリバリ神経の緊張によって悪化した血流の回復反応として、ゆるゆる神経が反射的に働きを高めたときに発生するのです。
若い世代に偏頭痛が多いのは、自律神経の回復力が旺盛だからです。
血流の悪化を促すストレス状態が強いほど、回復力も強力に発揮されることになるため、痛みも激しく現れるのです。
しかし、ここで安易に薬に頼ってはいけません。
頭痛の治療で大切なことは、セルフケアをしっかり行うことです。
つめもみと熱くて濃いお茶
まずはつめもみを試して見ましょう。
頭が痛くないとき
→通常のつめもみを行います。
ゆるゆる神経を刺激し、バリバリ神経の働きを抑えることで、自律神経のバランスを整えていきます。
頭がズキズキ痛み始めたとき
→通常のつめもみでは使わない「薬指だけ」を強めに刺激します。
バリバリ神経の働きを誘導して、血管を適度に縮め、痛みを軽減させます。
「濃く熱いお茶」で即効解消
お茶類に含まれるカフェインやタンニンなどの成分にも、バリバリ神経を刺激し、開きすぎた血管を適度に収縮させる効果があります。
そこで、つめもみが済んだら濃い緑茶やコーヒー、紅茶などを飲み、安静にしましょう。
なお、お茶を飲む際には、必ず熱々のものを飲むのがコツです。
お茶やコーヒーは、抽出するお湯の温度で成分が変化します。
70度程度のぬるいお湯で入れたお茶では、逆にゆるゆる神経を刺激してしまうため、かえって痛みが増すことになります。
また、安静にするときは目をつむり、何も考えないで、ひたすらボーっとしてすごしましょう。
部屋を暗く、静かにしたほうが体はよく集まります。
呼吸もできれば、腹式呼吸がお勧めです。
つめもみ画像
参考文献
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