嘔吐や吐き気の原因、ツボ、養生法
嘔吐の原因でよく見られるのは
●食べすぎ
●二日酔い
●食あたり
●風邪
●つわり
などです。
そのような原因に心当たりがなく、吐き気とともに腹痛を伴う場合には腸閉塞の疑いが。
また頭痛、発熱、けいれん、腹痛などを伴う場合は脳出血などの疑いがあります。
ただちに受診してください。
吐いたほうがよい場合も
食中毒、食べ過ぎ、飲みすぎなどによる吐き気は、吐くとスッキリすることが多いため、そのままはいてしまうほうがよいでしょう。
ただし、吐いた後は体力を消耗しています。
安静にして、食べ物を受け付けるようになったら、薄味のスープなどを飲みます。
嘔吐は胃の気の逆行
東洋医学で嘔吐は、食べ物、飲み物を消化して小腸に送るはずの胃の気が逆に上に向かってしまうために起こる、胃の気の症状と考えます。
二日酔いの嘔吐の場合
胃の気を下に下げるとともに、水分代謝を改善させて治します。
頭痛を伴う場合
体を温めて胃腸の緊張感を除いて、突き上げてくる胃の気を沈めて治します。
下痢を伴う場合
胃腸の炎症を鎮め、胃腸の働きを整えて改善します。
脱水症状を起こしやすいので、吐き気が治まってきたら、水分を積極的に補給します。
ツボ
胃腸障害全般の特効穴、足三里。
ひざ下のすねの上の突起した骨から外側に指幅2本分行ったところ。
弱った胃腸の働きを整えてくれるツボ、手三里。
腕の外側、ひじを曲げてできるしわの親指側の端から手首に向かって指幅3本分のところ。
大腸系の代表的なツボで、こめかみ痛や頭痛にも効果がある合谷。
これらのツボを指圧します。
食養
吐きたいのになかなか吐けない時はぬるい塩水を飲むと吐けます。
吐くものがないのに吐き気が治まらない場合はショウガや梅干が適しています。
ショウガをすりおろして、その汁を小さじ1、冷たい水に混ぜて少しずつ飲むと、吐き気を沈めることができます。
梅干しはそのまま食べるか、煎じたものを冷やして飲みましょう。
温かい飲み物は吐き気が助長されますので注意してください。
参考文献
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