しゃがんで反り腰をチェック
骨盤が整体になるためには、脊柱起立筋と大腰筋の引っ張り合いが5対5になることが大切です。
この2つの筋肉のバランスが取れると、重心がつま先とかかとの真ん中に取れるようになります。
反り腰の人は、大腰筋の力が弱いので、腹に力を入れて踏ん張ることが出来ません。
そのため肥満になりやすく、お腹がせり出してきます。
同時に、体重がつま先にかかり、常にひざへ負担がかかります。
中年後の肥満女性で「膝が痛い」と言っている人がいますが、これは膝が悪いのではなく、腰が反っていることが原因なのです。
また腰が反っているとダイエットの効果も上がりません。
特に、出産後反り腰のままでいると、肥満になってしまいます。
妊娠中は腰が反っていますが、これは食べた物を少しでも胎児のために吸収しようという栄養吸収型の体になって、出産のために骨盤を開く準備をしているからです。
本来出産を終えたら、栄養吸収型の腰椎の反りが正されるのですが、左右の仙腸関節の歪みがあると、反った腰が元に戻りません。
腰が妊娠モードのままで、食べたものの吸収が良いため、太りやすくなってしまいます。
ちなみに、丸腰の人は食べた物が吸収されず、痩せ型になります。
反り腰の人は、便を押し出す大腰筋も緩んでいるので、排泄も悪く、便秘がちです。
肥満、ひざの痛み、便秘がセットになると、体もつらいですね。
後ろの脊柱起立筋をゆるめ、前の大腰筋を引き締めることで、反り過ぎた腰をまっすぐにしてあげましょう。(関連ページ参照)
また腰が反って重心が前にかかると、常に気が先へ先へと走るので、忙しく動き回らないと気が済まず、自分の思い通りにならないとイライラします。
自分が反り腰かどうかをチェックするにはイラストのようにしゃがんでみましょう。
反り腰の人はかかとが浮いてしまい、うまくしゃがむことができないのでわかります。
●つま先を揃えて、両足を抱えてしゃがむ。
参考文献
関連ページ
腸腰筋のストレッチ(腸腰筋とは腸骨筋+大腰筋のことです)
ひざコゾコゾ体操(大腰筋を使います)
股関節痛体操(反り腰・腰痛にも効果)
平衡性をアップさせるエクササイズ(片足をできるだけ高く、長い時間上げ続けて腸腰筋を鍛える)
片足起き上がりこぼし(骨盤の位置を整える)
痔のこころ(一時しのぎ)
座るときはそっと。(仙腸関節の歪み防止)
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