免疫について
体内に細菌やウイルスなどの異物が侵入したり、がん細胞などの異常細胞が発生したりした時、体の中では驚くべき自己防衛の戦いが始まります。
自分ではないよそ者を発見すると、白血球の一つ、マクロファージが出動。
異物を食べ、情報をヘルパーT細胞に渡します。
ヘルパーT細胞は、情報を他の白血球に伝え、攻撃させたり抗体を作らせる司令を出します。
それぞれの任務を負って、異物に立ち向かう白血球軍団の果敢な戦い。
これが免疫です。
免疫力は発熱力
「発熱を許容せよ」は、整体の基本の考え方。
熱が出たら喜ぶべきです。
最先端の免疫学でも、発熱は免疫と大きな関係があることが明らかになって来ました。
マクロファージは細菌をモリモリ食べながら、Tリンパ球と協力して白血球の攻撃力を高める物質を出します。
この物質が脳の発熱中枢に働き、体温が上昇します。
胸腺について
左右の肩甲骨の上下を結んだ直線の交わる辺りに、胸腺があります。
お祈りする時に、自然に手を合わせる場所です。
実は、胸腺はTリンパ球の学校。
Tリンパ球は胸腺で「自分」と「自分でないもの」との区別を学びます。
間違って自分の正常な細胞を攻撃しないのはこのおかげ。
胸腺は成長を重ねて思春期に最大になります。
ところがその後、徐々に小さくなり、だんだんと免疫力も低下。
新陳代謝も低下し、肌、髪、爪などあらゆるところから徐々に若さが失われていきます。
体をゆるめて心地よく眠ることが免疫力アップへの道
私達の体は、「免疫」という自然治癒力が働き、様々な病気から日々守られています。
しかし体の中に免疫という特定の器官はありません。
免疫力は、自律神経がコントロールする骨髄やリンパ節、血管、皮膚、腸管などの器官や組織が絶妙のバランスを取りながら、ウイルスや細菌などをブロックしているのです。
不規則な生活や偏った食事、またはストレスなどでこのバランスが崩れると、免疫力が正常に働かなくなって風邪を引きやすくなってしまいます。
また、一部の免疫力だけが過剰に反応し、ダニや花粉など本来は体に入ってきても、問題ないものにまで攻撃し、炎症を起こします。
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支炎、喘息というアレルギー反応として現れるのです。
免疫力アップのポイントは「睡眠」です。
心地よい眠りは「メラトニン」というホルモンを分泌し、細胞を傷つけて免疫力を低下させる活性炭素を減少させてくれます。
深い眠りで各器官や組織のバランスを取り戻すには、体の緊張をほぐし歪みを調整して、整った体を作る必要があります。
参考文献
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