顔の痛み・けいれん/三叉神経痛に効くツボ
顔面で痛みなどの知覚を司っているのが三叉神経です。
三叉神経は3つの枝に分かれ、そのどれかの炎症によって起こるのが三叉神経痛。
顔の片側のどちらか一方だけが痛くなるのが特徴で、突発的に痛みの発作が起こります。
一方、広い範囲に起こる顔の痛みやしびれは血行や自律神経の異常が原因とされています。
いずれの場合も、三叉神経を調整することが大切で、それによく効くのが顔にある下関(げかん)というツボです。
三叉神経は、頬骨の高いところで、ちょうど外関のあたりから3つの枝に分かれています。
中指か人差し指で指圧して刺激しましょう。
こぶしを作って、外関のあたりに当て、グルグルと回すだけでも顔の筋肉の緊張をほぐす効果があります。
疲れた時や気分の落ち着かない時、眼や口の周囲が軽くけいれんすることがありますが、これにも非常に有効です。
下関の探し方
耳の少し手前、口を開けると少しくぼみが出来るところです。
指でグッと押すと、痛みを感じます。
併用ツボ
三叉神経痛には、陽陵泉(ようりょうせん)、合谷(ごうこく)、中渚(ちゅうしょ)、客主人(きゃくしゅじん)への刺激も合わせて行うとさらに効果的。
つらい痛みを穏やかに鎮めます。
●陽陵泉
場所→ひざの骨の外側下にあるくぼみ。
脚の三里より斜め上外側。
探し方→すねの外側に親指を当て、上にずらすと、膝下で小さな骨の突起に当たります。
この突起の下端から親指幅1本分、前に骨と骨のくぼみがあるところがツボ。
押し方→足先へ向かって親指で強めにぐりぐりと押す。
四指で押し揉みしても良い。
※老化に伴うひざの痛みやリウマチにも効果的。
●中渚(一番上のホワイトボード左下)
手の甲の薬指と小指につながる骨の間、薬指側にあります。
薬指と小指の股から2横指ほど下で、押すとビーンと痛みを感じます。
●合谷
人差し指と親指の股の部分で、指を滑らせると止まる所です。反対の拇指でグーッと押します。左右行います。
●客主人(一番上のホワイトボード中央右)
目尻から耳の方へ真横に引いた線上にあります。
もみあげの手前辺りで、押すとビーンと痛みを感じるくぼみが客主人のツボです。
疲れ目の特効穴でもあります。
※顔の痛みは、腫瘍や感染、血行障害などが原因で起こることもあります。
症状が長引く場合は、一度専門医の受診を。
参考文献
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