マッサージの目的、効果、禁忌
1.疲労回復
疲労した筋肉、腱、関節をそのままにしておくと、思い通りに動かなくなるばかりか、痛み、ダルさ、歪みなどの原因に。
マッサージにはこれを改善し、回復に向かわせる効果があります。
2.身体調整
スポーツでは「コンディショニング」と呼ばれるもので、より良いパフォーマンスを発揮するために、体を最適な状態に整えることを言います。
運動前のマッサージは、刺激によって筋肉を温めたり興奮させたりすることもできます。
3.ケガの予防
マッサージによって、筋肉のしこりや関節のこわばりを取り除き、良い状態に保つことでケガをしにくい体にすることができます。
ケガをした筋肉や関節は弱くなりやすく、大きな力が加わらなくても再発する可能性が高まります。
その場合はマッサージで再発を予防します。
4.リラクゼーション
大事な試験や大会、イベントなど、緊張してしまうものです。
過度に緊張してしまうと思うように動けませんし、体の調子も悪くなってしまいます。
そんなときはリラクゼーション効果のあるマッサージによって精神的な落ち着きを取り戻すこともできます。
マッサージのNG事項
1.ケガの直後
ケガの直後は腫れや炎症があり、悪化させてしまうおそれがあるので厳禁です。
2.熱がある
マッサージによってさらに熱を高めてしまう恐れがあります。
3.強い痛みがある箇所
まだ炎症を起こしている可能性があるので、基本的には行いません。
もう一つ理由がありますが、それは管理人補足に書きます。
4.飲酒
飲酒は血管を膨張させるため、マッサージが強い刺激になりやすく、傷害部位を悪化させることがあります。
マッサージ後の飲酒も避けて下さい。
参考文献
関連ページ
正しいウォーミングアップとクーリングダウン
整体やマッサージによる反応
瞑眩反応について(好転反応)
好転反応ともみ返し
デトックスについて
リフレクソロジーについて
圧迫法 ●圧す●(皮膚に傷があったり、体調不良など異常があるときは控える。食後2時間以内と飲酒後は避ける)
ストレッチの注意事項(どちらも筋肉刺激なのでマッサージと共通します。)
管理人補足
激しい痛みがあるときにマッサージをしない理由その2です。
動けないほどの激しい痛みは自然治癒力が行う治療行為の最中だということだからです。
持ち主を動けなくして、自然治癒力で整体作業を行うのです。
これは、不摂生のみそぎとも言えるもので、苦しいですが、必ず良くなりますし、終わればすっきりします。
触らぬ神にたたりなしで、この時に無理に動いたり人の手を借りて治してもらってはいけません。
治療を受けて痛みが引くと、治ったと錯覚するのですが、 本当のぎっくり腰の治療は仙腸関節を支えている筋肉が十分な力が回復するまで待たねばなりません。
つまり ゆがみの限界⇒痛みによる運動の停止⇒仙腸関節の整体⇒仙腸関節がゆがまないように周囲の筋肉のガード力強化。
ここまでが自然治癒力がやる仙腸関節の整体治療なのです。
それが人為的に治療して治した場合、痛みは消えても、その周囲の筋肉のガード力がゆるゆるのままになっています。
痛みが無くなったから治ったと勘違いして仕事に復帰する⇒再発する⇒そしてまた治療に行く⇒ゆるゆるのままで帰ってきてしばらくすると再発する⇒今度は再発の期間が短くなり、一度のぎっくり腰が慢性化していく。
という道をたどります。
症状は自然治癒力が病を治そうとしている治療行為である。
治療が完了したらそれはおのずと消える。
冷静に経過させれば良い。
野口整体を創始された日本の整体の巨星・野口晴哉先生の言葉です。