心臓を助けるミルキング・アクション
幼児は立ったり座ったりと絶えず動きまわりますね。
立ったり座ったりといった動作は足の筋肉を収縮させ、血液を循環させる働きがあり、牛の乳搾りに似ることから「ミルキングアクション」と呼びます。
このミルキング・アクションによって、筋肉と並行に走っている血管が断続的に圧迫されて、静脈血を心臓へ送り返す働きをし、心臓の負担を軽くします。
では、大人も幼児のように動き回れば若々しい心臓や血管を保てるでしょうか。
ところが、大人は筋繊維が太くなっていますので、少しの運動でも筋肉は熱を発し、栄養をどんどん使いますから、すぐに疲れてしまいます。
幼児が活発に動きまわっていられるのは、筋繊維が細く、疲労しにくいからなのです。
とはいえ、ミルキングアクションは、大人にも作用しています。
例えば、健康な大人が、脳貧血も起こさず長時間立ち続けていられるのは血液が下半身に集中しないように、筋肉が働き、血管を刺激して、心臓の働きを助けているからなのです。
足を動かさないで立っているように見えても、実際には、僅かな動きで、血液の流れを補佐しているのです。
しかし、現代人は便利な生活に浸り、知的活動に従事する時間が長く、足を使わなくなっています。
血液の末端=毛細血管は、運動によって活性化しますので、現代人の足の先端や末端には不活動毛細血管が多数存在しています。
それが足のタコであり、マメであり、ウオノメや角質化した肥厚組織なのです。
これらの足のトラブルを無くすには、毛細血管を活動させることが大事です。
それには、筋肉運動と足揉みが有効です。
参考文献
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