関節リウマチの関節変形について
関節リウマチは自己免疫によって起こる全身病で、最も特徴的なのが、関節のこわばりや腫れ、痛みです。
関節リウマチでは関節の滑膜という部分に炎症が起こり、やがて関節を破壊して変形させ、関節痛と機能障害を引き起こします。
この変形は特に手や足の指に起こりやすく、生活上、さまざまな不便もきたします。
関節の変形はいったん始まると、だんだんと進行していき、これをもとに戻すことはできません。
ただ変形が起こる前には炎症による腫れが起こります。
この腫れに早く気づいて、炎症を抑え、腫れを取ることが出来れば変形は予防できます。
また、変形が始まりそうな関節は、前兆として関節が動かしにくくなります。
こうした段階で早く気づいて薬で炎症を抑えながら、装具を利用したり、関節を動かす、あるいは関節を支える筋力トレーニングを行うことが大切です。
関節の変形を放置すると、関節も筋肉も固まって動かなくなります。
これを拘縮といいます。
関節が拘縮すると、それを支える筋肉が使われなくなり、筋力が低下します。腱も萎縮します。
また、関節が痛かったり固まったりすると、関節を動かす機会が減るため、骨の組織からカルシウムが抜けていきます。
骨の組織は滑膜炎による炎症によっても破壊されていきますから、関節リウマチにかかると、骨粗しょう症も出やすくなります。
慢性関節リウマチの関節変形例
(ホワイトボード参照)
●スワンネック変形
●Z字変形
●ボタン穴変形(腱が縦 に裂けた裂け目から第二関節がボタンのように出てくることから)
●尺側偏位
●偏平足
●外反母趾
参考文献
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