万病の原因、弱った呼吸器をゆるめよう(動画付き)
現代人は肺を始めとする、呼吸に関わる機能が大変弱くなっています。
原因は
●慢性的な運動不足
●異常気象の影響
●姿勢の乱れ
●栄養過多
●ストレス
●腕の使いすぎによる偏り疲労
などさまざまです。
呼吸は、酸素を取り込み全身に行き渡らせる生命活動のかなめ。
深い呼吸はリラックス効果をもたらすだけでなく、多くの深部筋や骨がスムーズに動くようになり、内臓や神経を刺激し、体内のめぐりが良くなるというメリットが有ります。
浅い呼吸の人は、回復力が弱いため、健康を害しやすく、精神的にも怒りやすくなるなどの悪影響が生じてしまいます。
一日何万回と行う呼吸の質が落ちると、生命活動自体が弱っていきます。
本来、体には弱った部分を回復させる機能が備わっていますが、生命力が落ちると生きるだけで精一杯で、回復に回す力がなくなります。
ずっと元気だったのに最近は不調続きだとか、病気が再発したという人は生命力が落ちているのです。
体の連動に不具合があるとサビついていく
寒い時期に発症するはずのリウマチが夏に現れたり、夏バテのような気だるさが秋になっても抜けなかったりするのは、呼吸器の弱体化によって生じるものです。
体は、ひとつの部位が独立して動くものではなく、多くの部位と連動しています。
例えば呼吸のかなめとなる肺は、息を吸い込むと膨らみ、それに合わせて肋骨や背骨が動き胸郭を広げます。
肺の膨らみが制限されると胸郭が広がらなくなり、胸や背中の筋肉はどんどん弱っていくのです。
すると肋骨が下がり、前屈姿勢を余儀なくされます。
姿勢が乱れると、体の奥にある筋肉や骨を動かす機会が減ってサビつき、神経伝達の悪化などにより、他の部位にも悪影響が及び、様々な症状が出てきます。
弱ってしまった呼吸器をゆるめてみよう
「呼吸器が弱ると多くの症状が引き起こされる」と言われても、なかなか実感できないと思います。
そこで、呼吸器の大切さを体感できる動きを紹介します。
きっときついシャツを脱いだ時のような開放感が得られるはず。
そして、その気持ちよさこそが、これまで呼吸器に負荷をかけていたことを示しているのです。
※ブラジャーははずして行ってください。
1.肺のあたりに手を当てて、普段の呼吸と肋骨の位置や状態を確認します。
2.体の前を通るようにゆっくり腕を上げていく。
手ができるだけ遠くを通るように、肋骨を思い切り持ち上げるイメージ。
3.そのまま腕を真上まで上げていく。
肋骨が持ち上がるのを手で確認します。
うまくできていれば、動きがはっきりわかります。
4.肋骨が持ち上がった状態をキープしつつ、腕を後ろへ回していく。
背中の筋肉に緊張が感じられれば、さらに胸郭が広がる。
5.もう一方の腕も同様に回し終えたら深呼吸。
普段より多く吸えることが実感できるはず。
参考文献
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