免疫の役割は人を病気から守ること
人はなぜ、病気になるのでしょうか。
たまたま、風邪のウイルスが飛んできて、鼻や喉から体内に入ったから、「風邪を引いたのだ」と考える人がいます。
運悪く、体内にガン細胞ができて、増殖したから「癌になったのだ」と絶望する人もいます。
しかし、そのどちらも正しくありません。
私達の周囲には、細菌やウイルス、カビ等病気のもとになる病原体が数多く飛び交っているし、体内ではしょっちゅう、ガン細胞が発生しています。
それでも、体に備わっている防御システムである「免疫」がきちんと働いていれば、風邪もガンもその他の病気も発病しないのです。
病気とは、免疫がうまく働かなくなったことから起こるもの。
体内の異物を監視し、病原菌やガン細胞をやっつける大切な役割を果たしているのは、白血球の仲間たちです。
白血球には大きな細胞のマクロファージ、T細胞、B細胞、NK細胞といったリンパ球、殺菌成分が入った顆粒をかかえている顆粒球といった、沢山の種類があります。
これらが連携して縦横無尽に働いているから、私達は普段病気にならずに済んでいるのです。
●赤血球、白血球、血小板は、骨の中の骨髄で作られます。
●白血球は血液1mm³中に4000~8000個も含まれます。
●人体には頸リンパ節、腋窩リンパ節、総腸骨リンパ節、腸リンパ節、鼠径リンパ節などがあり、ウイルスはそこでせき止められて攻撃されます。その結果として、リンパ節の腫れが起こります。
●マクロファージは敵の存在をキャッチし、リンパ球や顆粒球に指示を出すリーダーです。
異物を丸呑みできます。
●顆粒球も異物を丸呑みします。
酵素が詰まったカプセルを持っています。
●リンパ球はマクロファージの指示を受けて異物と戦います。
攻撃のための抗体を作り異物をキャッチ。
特にNK細胞はガン細胞処理が得意な必殺「ガンキラー」です。
参考文献
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