大脳のリラックス&自律神経調整に「頭もみ」
自律神経を調整する「顔もみ」
とセットで行うとより効果的なのが「頭もみ」です。
脳幹のうち、延髄と橋(きょう)、中脳は、デルマトーム理論により、顔もみで刺激できると考えられます。
デルマトームとは、神経学理論に基づき、中枢神経が支配する領域を示した図です。
心臓、肺、胃、肝臓、膵臓、腸などの胸部や腹部の内臓を支配する中枢は、脳幹に存在します。
ですから、心臓や呼吸器、消化器などの病気も、顔もみで調整できると考えられます。
ホルモン分泌や体温調整に関わる中枢は、脳幹のうちの間脳(視床、視床下部、下垂体)です。
間脳は、頭を揉むことで刺激できると考えられます。
頭もみで重要なポイントの1つが、後頭部の髪の生え際にある「天柱てんちゅう」というツボです。
天柱は、後頭部全体を支配する大後頭神経上のツボです。
天柱に親指を当てて頭皮を揉むことで、大脳のリラックス効果と自律神経の調整効果が期待できます。
頭もみのやり方
親指で天柱のツボを押しながら、人差し指から小指までの指先を頭皮に当ててみて、固いところや痛いところを中心に10回ほど揉みます。
1日2~3セット。
刺激に慣れたら徐々に回数を増やしてかまいません。
参考文献
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