国家資格vs民間資格のマッサージ問題再燃/前半
整体の合法性はすでに充分書きましたので、アヌス氏への返答はその蒸し返しになってしまいます。
なので、無視してしまおうかとも思ったのですが、長文コメントでしたので、無下に削除するのは気が引けました。
コメントでは文字制限がありますし、誤解や疑いにはしっかりと向き合いたいので、記事にいたします。
ほとんどの読者の方はあまり興味が無い話題でしょうし、「人の言い争いは嫌い」とか「いつもの健康/美容に関する記事を読みたい」いう方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今回で本当に完結させますので、ご興味のある方はお付き合い下さいませ。
まずは始まりから。
マッサージ師養成専門学生からのご質問&ご意見頂きました。
という記事に12月31日にアヌス氏から初のコメントがありました。
Commented by アヌス
どんなに御託を並べたところで、違法行為を行っていることには変わらない。
もし、運転免許証も取らずに車を運転している人が、「素晴しい先生に運転を習いました。」といい無免許で運転することを許すことは出来ますか?どんなに運転が上手いとしても社会的に許されないことですよね。どんなに御託を並べたところで違法は違法です。あなたが言っているのはその程度のレベルの言い訳でしかないんです。開き直られても違法は違法です。
だったら正規の資格を取られた方が良いのでは?
整体の学校がどの程度のことを教えているかは知りませんが、そんなに自分の腕や知識に自信があるのなら、働きながらでも簡単に取得出来るでしょう。実際ダブルスクールで柔整師の資格も取得している人もいます。
それに、すでに県レベルでは無資格者撲滅運動をしているところもあり、国も違反者に対して厳しくなった場合、逆に仕事が出来なくなります。それならまだ若いうちに国家資格も取得しておいた方が安泰ですよ。
アヌスさん
http://riraseko.exblog.jp/23469184
↑こちらをよく読んでくださいね。
2014年、総務省の日本標準産業分類にリラクゼーション業が新設されました。
実質、癒しマッサージは合法の判断 とみていいでしょう。
車の免許のたとえは適切でないと思います。
お疑いでしたら、厚労省の代表番号:03-5253-1111(平日18時まで)に電話し、お確かめ下さい。
「あんま・マッサージ・指圧」に関する法律を管轄する部署へと取り次いでもらい、当該の担当者に直接質問してみれば、「整体は違法ではない」という国家としての法的見解が得られることでしょう。
もちろん、無資格者が「あんま・マッサージ・指圧」(*以後マッサージ)をしてはいけません。
ただし、幸か不幸かマッサージの定義自体があいまいであり、厚労省もこの点について検討の対象にしようとはしません。
「人の健康に害を及ぼす恐れのない施術は違法でない」と、過去に判例も出ています。
「違法ではない」=合法とは限りませんが、白か黒か分けるなら、現状、整体は白が優勢です。
私の今後をご心配をして下さっているようですが,リラクゼーション業の市場規模は、1,392 億円と推測され、全国に9,673の事業所があり、32,879人が従事しています。(2013年データ)
整体は一大産業へと成長しています。
そのため、私が廃業に追い込まれることはありえないと踏んでおります。
もし、万が一そうなったとしても、それはその時です。
現時点で、私は国家資格取得に魅力も必要も感じておりません。
3年間の時間と400~500万というお金の捻出は難しく、それを補って余りある見返りや保証も期待できません。
>実際ダブルスクールで柔整師の資格も取得している人もいます。
「整体は違法」と批判する割りにご存じないようですね。
同じ国家試験でも、「柔道整復師」の資格では「マッサージ」をするのは禁じられていますよ。良くお調べになってくださいね(笑)。
私はこれまで、民間資格で営業をしてきて、何の問題も不満も無くやってこられました。
私が国家資格取得者でないことは一切、隠していませんが、お客様には喜んで頂いておりますし、「違法だ」と警察が来たこともありません。
私はこれからも今までのように、りらく屋を続けてまいります。
と書きました。付け足させていただくと、
>それに、すでに県レベルでは無資格者撲滅運動をしているところもあり、国も違反者に対して厳しくなった場合、逆に仕事が出来なくなります。それならまだ若いうちに国家資格も取得しておいた方が安泰ですよ。
Commented by アヌス
>「人の健康に害を及ぼす恐れのない施術は違法でない」と、過去に判例も出ています。
もちろん過去にそういった判例が出ているのも知ってますよ。もう半世紀以上も前の判例ですよね。
でも逆に
『無資格のマッサージ師を全国の健康ランドやホテルに派遣していたなどとして、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師等に関する法律違反の疑いで、派遣会社の会長と社長を逮捕』なんてニュースもありましたよね。これはそんなに昔じゃないですよ。
医療六法は読まれたことありますか?
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律では『第1条 医師以外の者で、あん摩、マッサージ若しくは指圧、はり又はきゅうを業としようとする者は、それぞれ、あん摩マッサージ指圧師免許、はり師免許又はきゅう師免許を受けなければならない。』
『第12条 何人も、第一条に掲げるものを除く外、医業類似行為を業としてはならない。ただし、柔道整復を業とする場合については、柔道整復師法の定めるところによる。』
そこで争点となるのが医業類似行為の定義にある「人体に危害を及ぼし又は危害を及ぼす恐れのある行為」とはなんなのかってことですよね。これを半世紀前の判例は違法性なしと判断したわけです。
そういえば最近こんな事件もありましたよね
「赤ちゃんの免疫力を高めるといってベビーマッサージを受けた乳児が死亡」
あなたの言うように曖昧で人体に害を及ぼすかどうかなんて害が及ばなければ分からないことってありますよね。このときは残念ながら乳児死亡という結果になってしまった。この施術をした人も無資格者です。少しでも解剖生理を知っていれば、そんな施術はしないだろうというレベルの事故です。有資格者に比べても無資格者の事故が多いし増えてきているのも事実です。
つまり、ちゃんとした知識が無い無資格者を認めるということは、こういう人たちも認めることになるのと同時に不幸な事故も増やすことになる。事故があってから動いても亡くなった命は戻りません。
本来そういうのを防止するための法律であり、国家資格です。その状態で、このまま無資格者が野放しで安泰であるとは到底思えない。
それを「魅力を感じない」とか「お金が無い」とか「違法だと警察が来たこともありません」と言って開き直って国家資格は取らないと宣言したりと国家資格を軽視する発言はいかがなものだろうか?
《つづく》
Commented by アヌス
それを「魅力を感じない」とか「お金が無い」とか「違法だと警察が来たこともありません」と言って開き直って国家資格は取らないと宣言したりと国家資格を軽視する発言はいかがなものだろうか?
あなたにとって魅力を感じない国家資格の取得を目指している人たちは、皆三年間必死に勉強して頑張って資格を取得しているんですよ。それを分かってますか?それを分かった上での発言なのでしょうか?
あなたがどの程度解剖学や生理学を学んできたかは分かりませんが、あなたの書いている内容を見る限りでは、人の体に触れる怖さを理解していない印象を受けました。あなたが「平均的な医学知識を免許という形で証明してくれるだけで」と馬鹿にしている学校に通っている人たちのほうが理解しているのかなとおもいます。
あん摩マッサージ指圧師の国家試験の過去問がネット上にあると思うので一度やってみたらどうですか?その自信のある知識でどの程度解けるか試してみては?
医学的な知識が無いよりあるほうが良いじゃないですか。だから平均的な医学知識を免許という形で証明されるだけでも十分じゃないですか?技術はあなたと同じように社会に出て学んでいくものです。3年掛けてそれくらいしか出来ない。つまりそれだけ学ぶことが多いということです。
「本やネットでかじっただけ」の知識・技術と比べて自信を持っているようじゃ鼻で笑われますよ。入ったことも無い人が何言っているの?何偉そうに人にアドバイスしているの?と思うでしょうね。その中途半端な自信が一番怖い。
>同じ国家試験でも、「柔道整復師」の資格では「マッサージ」をするのは禁じられていますよ。良くお調べになってくださいね(笑)。
もちろん知ってますよ。だから健全な人はダブルスクールをしてまであん摩マッサージ指圧師と柔道整復師の両方の資格を取得しているわけですよ。そういう意味で言ったのですが、言葉足らずになってしまったかな。でも話の流れから簡単に想像は付く範囲だと思ったのでわざわざ書かなかっただけです。
《つづく》
Commented by アヌス
>現時点で、私は国家資格取得に魅力も必要も感じておりません。
3年間の時間と400~500万というお金の捻出は難しく、それを補って余りある見返りや保証も期待できません。
健全に法律を守っている人たちは、ちゃんと国家試験を受けてそれぞれの道に進んでいるんですよ。卒業後、整体の技術を学ぶために整体の学校に入る人も居ます。誰もお金掛けただけの見返りなんて求めていない。なぜなら法律の意味を知っているから。それに整体の学校を2つも出ているのであれば、十分捻出することが出来るだけの期間とお金があったのではないですか?
別に仕事をやめろとか整体を否定しているのではなく、YouTubeで見るからに明らかなマッサージ行為である以上しっかり資格を取る必要があるのではなかろうか!それが社会に対するけじめというものではなかろうか。
あるあん摩マッサージ指圧師の養成学校でも教壇に立つ自分の知り合いの弁護士の先生が実際に厚生省に電話してあなたの言われるように違法性は否定されたようです。
それで、その先生は「法律をわかってない!」ってむちゃくちゃ怒って、しばらくその愚痴を聞かされました(笑)
あなたも、こういう判例が出たから違法ではないとか短絡的に考えるのではなく、もう少し法律の意味について考えてみてはどうでしょうか?法律って何のためにあるのでしょうね!
ちょっと気になることが二つあるので余談です。
一つはあなたの文章を読んでいると、自分の行為は違法であることを認めているような印象を受けます。ただそれを払拭するために、過去の判例やデータをかき集めて、自分を肯定しようと必死になっているように思えます。
もう一つは動画の手技を見て思ったのですが、もしかして整体の学校を卒業後、どこかで働くことなく即開業しましたか?手付きを見てどこかで働いて誰かに習ってきた感じには思えなかったもので・・・・
すみません
長くなってしまいました。
《おわり》
と。長いですね。(-_-;)
ブレークしながら読んで下さいね。
私はこのとき旅行中であまりネットに費やす時間がなかったのでとりあえずのお返事を書きました。
Commented by sekotans
アヌスさん
長文お疲れ様でした。
私のほうで誤読をしていた部分があり、すみません。
今は時間がありませんのでとりあえず承認(表示)だけさせていただきました。
返事は1週間以内にまたしっかりと書かせていただきます。
なお、国家資格取得を馬鹿にする意図はありません。
そのようにとれる文章を書いてしまったことは反省しております。
宜しくお願いいたします。
すると、
Commented by アヌス
別に返事は要らないですよ
あなたの資格を取る取らないに興味はありません
だから返事を書く時間がもったいないですよ
ただ通りすがりに見た内容が
グレーゾーンだからこうすれば違法ではないとか
まだ法整備されていないからここでマッサージと使っても良いんだとか
まるで悪徳業者が詐欺商法を正当化するために法の網をかいくぐるようなことを自慢げに書いているのが気持ち悪かっただけですから
そんな人が国家資格を見下し軽視しているのが気持ち悪かっただけですから
改心して国家資格を取得し、逆に取得の必要性を訴えるのも良いでしょうし
他の無資格者が子供を殺していようが自分には関係ない。だって自分は捕まらないのだから別に悪いことじゃないよねと自分の私利私欲のためだけに生きるのも良いでしょう
あなたの自由です
>整体は一大産業へと成長しています。そのため、私が廃業に追い込まれることはありえないと踏んでおります。
まさにあなたの言うとおりだと思いますよ
人の命や健康よりお金が大事ですものね
他人の命より自分の生活ですよね
別に恥じることでは無い
そう思っている人は多いですから
だから無資格者がはびこる
嫌な時代になったものです。
と。
語り口は丁寧ですが内容は「人間の屑に吐き捨てる」かのようなどす黒さですね。
そして自分(アヌス氏)は天上にいて遥か下を見下げているような雰囲気が漂っています。
私(花澤)は地獄の罪人、もしくは餓鬼といった設定でしょうか。
これに対して返事をさせていただこう。というのが今回の記事なわけですが長過ぎるのでここで分けます。
続きは後半で。