腰痛、ヒップアップに「気をつけ療法」
気をつけの姿勢は、大臀筋をはじめとする抗重力筋を強化する最も効果的な動作です。
大臀筋などの抗重力筋は、もちろん運動不足でも衰えますが悪い姿勢でも弱ります。
悪い姿勢の人は、正しい姿勢をとることや、それを維持することが難しくなっています。
抗重力筋が鍛えられるとボディーラインが美しくなり、腰痛ともさよならできるはずです。
気をつけ療法の基本的なやり方
後頭部、肩甲骨、お尻を壁に接触させてまっすぐに立つ。
2.左右の手は体の横につけてピンと伸ばす。
3.舌の先を上あごの粘膜につけて、あごを引き、視線は正面に置く。
(舌の先を上あごにつけるとあごが自然に引ける。)
4.足は左右のかかとを合わせてつま先をやや開き、肛門をきゅっとすぼめる。これにより腰が伸び、大臀筋に力が入る。
この姿勢を3分間とり続ける。肛門をすぼめた状態もキープする。
※1.消化吸収を妨げることがあるので食後2時間は行わないこと。それ以外はいつ行ってもOK。
※2.一番良いのは起床後や入浴前など一定の時間に習慣的に行うこと。
※3.3分間はあくまでも目安。腰痛で立っているのがつらい人は30秒でも1分でもOK。しかしすぐにあきらめると大臀筋が鍛えられませんから、3分を目安にできる範囲で努力をすること。
1週間、2週間と続けるうちに姿勢が良くなり、腰痛が軽くなっていくのがわかるでしょう。
気をつけ療法は大臀筋を集中的に鍛えるほか、中臀筋も鍛えられます。
また、背中の筋肉(脊柱起立筋)、お腹の筋肉(腹直筋)、太腿の筋肉(大腿四頭筋)、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)なども同時に鍛えられますから、腰痛にはうってつけの体操と言えます。
参考文献
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