腰痛の原因、筋ボケチェック
全身の筋肉は本来自由に動かすことができます。
しかし普段の生活で筋肉をあまり使っていないわたしたちは本来動かせるはずの筋肉のかなりの部分が動かせなくなっています。
そしてそのことが腰痛の原因になっているのです。
※管理人補足
具体的に言うと、手足を曲げる、伸ばすというような大きな動きはできても脇腹や太腿、背中や肩などの筋肉を部分的、集中的に自分の力で動かせる人はまれですね。足の指を自分の力で開けない、なども筋ボケの一種です。
したがって、腰痛を治したかったら、まず筋ボケを改善していくことです。
筋ボケとは使わないでいた筋肉が「廃用性萎縮」を起して衰え、筋肉の動かし方を脳が忘れてしまっている状態のことです。使われていない筋肉が衰え、それを動かすときの命令の仕方も脳が忘れてしまい、ますます筋力が衰える・・・。
生き物のあらゆる組織は使わなければ衰える、という習性があるために起こる現象ですね。
しかし本当にボケている人は、自分がぼけていることに気づかないものです。
それと同じで、こうした筋ボケの人も自分が筋ボケになっていることに気づいていません。
気づかなければ、いつまでも治りません。
次の筋ボケチェックを行ってみましょう。
1.額に枕を当ててうつぶせになる。
2.その状態で、左右の手をお尻に当てて、お尻に力を入れる。そのときお尻の筋肉(臀筋)が固くなるかどうかを確認する。
どれだけお尻が固くなったでしょうか。
お尻に力が入らず、太腿のほうが固くなっているのは、臀筋に力が入っているとは言いません。
左右の一方の臀筋に力が入らないのも筋ボケとします。
筋ボケチェック2
1.椅子に座って、足を台に乗せ、太腿を床と平行にする。
2.その状態で、太腿の内側に力を入れる。そのとき、太ももの内側の筋肉(大腿四頭筋のひとつの内側広筋)が固くなるかどうか確かめる。
内側広筋に力が入らず、ふにゃふにゃしているようなら筋ボケの証拠です。
この場合も左右一方の内側広筋に力が入らなければ筋ボケとします。
1も2も問題なく硬くなったという人は充分に体が鍛えられていて、筋力の維持も申し分ありません。
1と2のどちらか、もしくは両方ともうまく行かなかった、という人は筋ボケを自覚して体操などで改善しましょう。
参考文献
筋ボケには気をつけ療法