サラダでできるシミ・しわ
果物やサラダを食べていればしみができないんですよね」
若い女性の中には、自信満々にこう語る人がいます。
いつの間に、こんな迷信が定着してしまったのでしょう。
彼女たちの話に共通するのはビタミンC神話です。
医学的に見て、ビタミンCを大量に取れば素肌に良いことは事実ですが、
ランチタイムに頑張ってサラダを食べたところでその摂取量はたかが知れています。
シミを防止するには程遠く、いったんシミになった肌を治すなんて無理な話です。
「でも、肌を綺麗にする薬にはならなくても、ダイエットには役立つでしょ?
やせるにはやっぱりサラダ+果物よ」
という反論もあるでしょう。
ところが、サラダによっては肌の薬にならないどころか、害になることもあります。
最近の美容医学会でも、「サラダによって引き起こされるシミ」が注目されているのです。
たとえばパセリ、レモン、セロリ、アカザなどサラダに良く使われる食材ですね。
サラダではありませんが、春菊も体に良さそうな野菜ですね。
しかし、このような香りの強いせり科の野菜を食べ続けていると、体の中で紫外線に反応しやすい物質を作り出します。
この物質が蓄積されると、少しの紫外線や化粧品、排気ガス、洗顔料などの刺激に対しても過敏になり、日に焼けなくてもシミを作りやすい肌質になります。
肌全体にシミが目立ち始めた人は、サラダだけに偏った食生活を疑う必要がありそうです。
そもそも、人体を構成している主成分はたんぱく質。
肉、魚、大豆食品、穀類に含まれているたんぱく質をバランスよく摂取していないと、皮膚の元になるたんぱく質成分が不足して、肌が荒れてたるんできます。
サラダ党を自認する人は、とにかくたんぱく質の摂取がおろそかになりがちで、シミ・しわたるみのトリプルパンチを受けやすくなります。
しっとり潤い、指で押したときにぷるんと弾力のある素肌は、やはりバランスの取れた食事から。
「私はサラダ派」なんて得意げになっていると、老化への道まっしぐらですよ。
参考文献
関連ページ
食後に生の果物はNG
シミ・そばかすの原因と対処法(シミ・そばかすも体の酸性過多が原因?)
アロエの生葉化粧水
メラニン排出マッサージ
カロリー計算は無意味
★管理人補足★
「せり科の野菜は食べちゃダメ」ということではなく、「バランスよく適量を」ということです。
また、野菜の食べすぎ・取り過ぎは食物繊維過多になり、かえって便秘を招くこともあります。
青汁や野菜ジュースも同じ理由で飲みすぎは体に良くありません。
また、野菜ばかりの食事を続けると脂質やたんぱく質・カルシウムなどが不足しますので髪や肌に艶がなくなり、骨がもろくなります。
くれぐれも無理なダイエットや間違った美容法を実践しないよう注意しましょう。