外反母趾や浮き指の治療法
外反母趾などの足裏の異常を未然に防いだり、外反母趾気味の足裏を悪化させないように、今すぐ出来ることがあります。
足裏に適度の刺激を与えて、足の指は踏ん張るものなのだということをもう一度思い出させることです。
下駄やぞうりを履いたり、はだしで歩いていれば、いろいろと足裏の刺激があります。
そして同時に親指の関節稼動域を広げて、踏ん張る力を戻してあげることも大切です。
それには、「グーパー」リハビリ運動がぴったりです。
自分で足の裏や指をよくもみほぐし、血の巡りをよくして、足の指が充分動くようにするのです。
ここで詳しく解説しますので、良く理解してください。
まずは自分の手を添えてやってみてください。
親指は身体を支えるための、一番大きな役割を担っていますので、親指の踏ん張る力を鍛えましょう。
指を曲げるだけの動作では、形ばかりの運動になってしまいます。
曲げるのは指ではなくその付け根に当たる、中足関節を思い切り曲げることが正しい「グー」の運動なのです。
また「パー」の運動で指を開かせる場合も、出来るだけ指を反らさないようにして広げてください。
このとき、足裏の筋肉が弱っている人は「つる」事がありますが、繰り返し続けているとつらくなくなるので安心してください。
いずれにしても、最初からうまく出来ないと思います。
ですから、はじめは手を使い、痛みの限界に近いところまで、曲げたり開いたりを繰り返してもらいたいのです。
強さの目安は、次の日の朝まで痛みが残らない程度で、時間は1日片足5分が目安です。
朝、痛みが残っていなければ、更に強くしてください。
強くしすぎたからと言って、後に障害が残るようなことはありません。
コツコツ継続していると、次第に足指の運動稼動域も広がり、踏ん張る力が出てきます。
骨折のリハビリと同じに、軟骨をすり減らす気持ちで行うことが大切です。
これは足裏のバランスを安定させるための運動なので、足裏に異常のない人にも健康を保つためにとても効果があります。
これが出来るようになれば、足うらの筋肉が回復してきている証拠だと考えてください。
筋肉の緊張がゆるみ、重力の抵抗も減るのでお風呂の中で行うのもお勧めです。
なお、痛みがひどい場合はテーピングだけにして、痛みが治ってきてから「グーパー」運動を始めてください。
※テーピング法については下記の本などを参考にしてください
「グーパー」リハビリ運動のやり方
1.左足の場合は左手で足首を押さえて、右手の人差し指を延ばして、右手の親指と残りの三本の指で足の親指を持つ。
2.右手の親指を左手の親指の付け根の下に当てて、回転させる(パー運動)
3.足の親指の付け根から曲げるようにする(グー運動)
参考文献
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お元気ですか(足は親指)
管理人補足
「指上げ足」の人は巻き爪になります。
巻き爪の人は「指上げ足」かもしれません。
●足の指が曲がっている
●足の指や指の付け根部分の足裏に角質が出来ている
●偏平足
●足が冷える
●足が疲れやすい
といった症状がある方にも上記の運動や体操はおすすめです。