思わぬ病気の原因に!胸やけに要注意
「食べ過ぎ」「飲み過ぎ」とワンセットで語られる「胸やけ」。
ムカムカするだけと軽くみられがちですが、実は恐い症状を引き起こすこともあります。
胸やけの原因は胃液の逆流です。
食べた物を消化する胃液は強酸性。
それが粘液に保護されていない食道に流れこむことで、痛みやヒリヒリを感じるのです。
通常は胃液が流れこんでも、自律神経が食道の筋肉に指令を出して胃に戻します。
ところが逆流が頻繁に続くと、自律神経が誤作動。
全身の無関係な臓器にまで間違った指令を発し、心臓病、睡眠障害、ぜんそく、中耳炎、肺線維症、食道炎、酸蝕歯などの原因になることもあります。
食道が胃液にさらされる状態が続くと、ガンになることも。
胸やけが続いて起こる「激しい動悸」「つらい咳」「苦しい異物感」などの様々な症状は「胃食道逆流症」といいます。
肥満の人はお腹についた脂肪が、お酒をたくさん飲む人やよく食べる人、骨粗しょう症の人、ストレスの多い人は前かがみになることで、胃を圧迫します。
すると、胃液の逆流を防ぐ筋肉(噴門)がゆるみやすいので、注意が必要です。
このような胸やけに苦しむ人に、画期的な予防法を伝授します。
実は、私達は誰しも、胸やけの特効薬を持っているのです。
それは「唾液」。
だ液には「緩衝作用」という性質があり、胃酸を中和してくれる働きがあるのです。
胸やけがひどい時は、意識してだ液を飲み込むと良いでしょう。
胸やけ予防のポイント
●食後30分に注意
食後は胃液の量が増える。
ガムを噛むなどの対処を。
●寝る前に食べない
就寝時は唾液の分泌が減る。
●薬の副作用に注意
だ液の分泌を抑える薬があるので確認を。
※症状が続く場合は、早めに医療機関の受診を。
参考文献
関連ページ
食事力アップ!口腔体操
食後の過ごし方と消化のメカニズム
自分で出来るマッサージ2(便秘や二日酔いで胃がむかむかするとき)
肝臓を温める(食べ過ぎ・のみすぎに)
正座で寝(食べ過ぎ、飲みすぎに)
整体やマッサージによる反応(自律神経が整い食欲が正常に)
なぜ「よく噛む」?(食べ過ぎを防ぐ効果も)
胃腸病は脾経の異常(食欲にムラがある?)
急性胃炎を鎮める
食欲がありすぎて困る