膝の筋肉、働き、マッサージ法、傷害など
1.膝のマッサージは、主に傷害予防や怪我の後遺症対策として行われることが多く、膝蓋骨周りの筋肉や膝蓋靱帯に対する特殊なマッサージを行います。
2.膝は大腿四頭筋の延長にあり、膝周りや膝蓋靱帯をゆるめるために、ひざ下にタオルなどを敷いて行います。
3.両母指揉捏や膝蓋骨移動法・腱移動法では、指先を使うため、事前に爪のケアを十分に行います。
筋肉の働き
大腿直筋 だいたいちょっきん
中間広筋など他の大腿四頭筋の筋肉とまとまって一つの腱を作り、膝蓋骨に付着している。
膝蓋靱帯 しつがいじんたい
膝蓋骨から脛骨の上部まで伸びる太い靭帯。
膝蓋骨 しつがいこつ
膝の「お皿」と言われる骨で、膝関節の保護やスムーズな動きのために働いている。
膝周りに多い障害
膝蓋腱炎・膝蓋靱帯炎(ジャンパー膝)
ジャンプや着地動作、ランニングなど頻繁に行うことで起こるスポーツ障害の一つです。
大腿四頭筋の柔軟性や膝蓋腱の損傷が影響し、膝蓋骨周りのケアが必要とされています。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)
ランニングの着地時に起こる、大腿外側の痛みを言います。
長距離を走ることによって、大腿骨の膨らみと腸脛靭帯がこすれることが原因とされています。
膝の応用テクニック
1.膝周りの環状軽擦
●膝の周りを手の小指側で軽くさする方法です。
●膝蓋骨の周りを両手で包みこむようにして、小指側で半円を描くように軽くさすっていきます。
●下側からふちにそって、下から上へと一定方向に繰り返し行います。
2.膝周りの両母指揉捏
●膝蓋骨の周りを下から上へと包みこむようにして、両手の親指の腹を使って揉んでいきます。
●膝蓋骨ではなく、骨と肉との間を細かく揉むようにします。
3.膝蓋骨移動法と腱移動法
●膝蓋骨移動法(左)は両手の二指(親指と人差指)を使って軽く、膝蓋骨の内側・外側を押すようにして動かします。
数回繰り返した後に、今度は同じような力加減で上下に動かしていきます。
●腱移動法(右)は、膝蓋骨の下に伸びる太い膝蓋靱帯をほぐす方法です。
●膝の下にタオルを置き、膝を軽く曲げ腱をゆるめた状態で、両手の二指で膝蓋靱帯をしっかりつかんで、左右交互に動かします。
参考文献
関連ページ
膝の痛みの原因は内股歩き
膝痛を和らげるマッサージ
スポーツ別マッサージ(バスケットボール・ハンドボール)
膝痛体操1
ひざ痛体操2