ストレッチの利点、効能、理屈、注意点
ストレッチの利点
1.それほど時間をかけずにできる。
2.誰でも簡単に行える。
3.いつでもどこでも実践できる。
4.気になる部分に集中して行える。
5.毎日できる。
ストレッチの効能
1.毛細血管が増えて、全身に血液が行き渡る。
ストレッチで筋肉を伸ばすとそこへ血液が大量に流れ込みます。
これを続けていくと、血液を体の隅々まで行き渡らせるために、毛細血管が増えてきます。
微細な血管が全身を覆うようになるのです。
その結果、栄養と酸素が全身へと送られるようになり、これらが足りなかったことで起きていた体の不調を軽減することが出来ます。
※冷え、むくみ、血行不良による肩こり、腰痛、頭痛、眼精疲労、かすみ目など。
2.筋肉の温度を上げて柔軟性を取り戻せる。
筋肉が硬いと血液が流れ込みにくくなり、その場所の温度が下がっていきます。
すると、筋肉はさらに硬直していきます。
ストレッチを繰り返し行うことで、エネルギーが生まれ、温かい血液が入り、筋肉の温度を上昇。
筋肉は弛緩し、柔軟性を取り戻します。
同時に、物理的に筋肉を伸ばしているので、その結果としても柔軟性は向上します。
筋肉のバランスを整えて、骨格の歪みを解消できる。
人間の体は一本の柱に例えることが出来ます。
そしてこの柱はテントのポールのように何本ものロープで支えられて直立しています。
このロープが筋肉です。
あるロープを引っ張りすぎると、ポールはその方向へと傾いてしまいます。
同じようにある筋肉がかたくなって縮むと、柱は傾き、骨格がゆがんでしまいます。
ストレッチでゆがんだ筋肉を伸ばせば、歪みを解消できるのです。
4.乳酸を少なくして、疲労を除去できるようになる。
筋肉を動かしたり、同じ姿勢を続けると、乳酸という代謝物が溜まってきます。
筋肉の中に箱があるとすると、そこが乳酸でいっぱいになってしまい、酸素や栄養が入るスペースが無くなってしまいます。
ストレッチを行うと、箱が引き伸ばされてスペースが生まれ、そのスペースに酸素と栄養が入り込み、疲労が除去できるのです。
ストレッチの注意点
1.筋紡錘(きんぼうすい)というセンサーを働かせてはいけない
筋紡錘の働きは筋肉が伸びすぎて切れるのを防ぐこと。
急に筋肉が伸びたり、これ以上伸びたら危険という時に「縮め!」と司令を出します。
ストレッチは筋肉を伸ばすことが目的ですから、このセンサーを働かさないのがポイント。
ゆっくりと、かつ痛気持ちいいと感じるところまで伸ばしましょう。
そうすれば、筋紡錘は眠りについたまま。
2.1ヶ月以上続けましょう。
毎日ストレッチをすれば体は変わります。
ただし、はじめの1か月間は大きな体の変化を実感できることはないでしょう。
なぜか。筋肉は、筋膜という膜で覆われています。
ストレッチを始めると、まずこの筋膜が伸ばされるのです。
そしてこれが充分に弛緩したら、いよいよ筋肉が伸ばされていきます。
それまでの時間が数週間から1ヶ月程度なのです。
ストレッチを生活の一部にして、1ヶ月以上続ければ、素晴らしい変化へとつながっていきます。
参考文献
関連ページ
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How to ストレッチ&マッサージ
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