生命の基本、肺経と大腸経
これを筋道を立てて述べてみることにします。
生命の基本として、肺・大腸経という経絡があります。
更に東洋医学では、呼吸を司る肺経と、排泄を司る大腸経が、陰陽のペア関係にあると説いています。
なぜ肺と大腸がペアなのか、この両者にどのようなつながりがあるのか、わかりにくいですね。
生命にとっての基本を考えてみれば、それは外界とのエネルギー交換・交流です。
そして呼吸とは、動物が吐いた二酸化炭素を植物が吸い、植物が吐いた酸素を動物が吸うということ。
すなわち呼吸は、大きな目で見れば、自然界における動物と植物の交流という営みなのです。
また、排泄も同様です。
動物の排泄物が植物の肥料となり、その植物を動物が摂食するのです。
排泄は、動物と植物の交流という自然界の営みなのです。
したがって、肺経と大腸経は、ともに自然界における動物と植物との交流を意味していることがわかります。
一見、不釣り合いなカップルでも、必ずどこかに共通性か、または正反対であるがゆえの相補性が隠れているものです。
それは経絡も、また同じだったのです。
参考文献
関連ページ
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