糖の取り過ぎは腸を荒らす
そんな気持ちから、食事代わりにお菓子を食べる女性が少なくありません。
そうやって摂取カロリーをコントロールしているつもりでも、それは百害あって一利なしです。
習慣化すると、腸内細菌を貧弱にし、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を減少させてしまいます。
それは、ブドウ糖などの単糖類は腸内細菌の餌にはならないからです。
結果、便秘や肌荒れになったり、免疫力の低下によりアトピーをはじめとするアレルギーやガンなどを引き起こしたりする危険もあります。
お菓子を食べるな、とは言いません。
糖類はエネルギーを作り出す大事な栄養素です。
ジュースや甘いお菓子に含まれるブドウ糖などの単糖類は、体内に吸収されるスピードが早く、血糖値を急激に上昇させますから、運動などで体力を消耗して疲れた時には効率的な栄養補給ができます。
しかし、危険なこともあります。
それは血糖値を急激に上げ過ぎることです。
単糖類を取ると一時的に元気になりますが、すい臓が働き過ぎるのです。
糖を分解しようと盛んにインスリンを分泌し、やがてすい臓が疲弊して体調を崩してしまうことも。
糖はゆっくり血糖値を上げる食品を中心に摂取しましょう。
糖分の多いジュースを飲んだり、アメを舐めたり、お菓子を食べたりすると、血糖値が急激に上昇するので、体が慌ててインスリンを多量に出して、すぐに低血糖になります。
すると、頭がふらふらしてきて、また甘いモノを食べるようになります。
その繰り返しで、脳の使うエネルギー源が増えたり減ったりしていると、脳は混乱してしまうのです。
そのために精神が安定せず「キレる」原因にもなるのです。
腸内環境を整える意味でも、脳を正常に働かせる意味でも、日本の伝統食を豊富に摂ることをおすすめします。
精製されていない穀類、豆類、野菜類、発酵食品など、バランスのとれた食事をすれば、腸内細菌の餌になるものをたっぷり取り込めますし、血糖値をゆっくり上げながら、糖分補給もできます。
参考文献
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