のどの違和感はストレス性症状の代表格
固形物、液体、気体。通過するものの形状を瞬時に見分けて、相応の対処を施しつつ食道や気管へ送り込むその機能は、まさに精密機器の域。
物を飲み込む時に痛みや苦しみではなく何かがつかえているような、「違和感」がある。
口の中を見ても特に異常は見つからない。
「もしや喉頭がん?」
とも疑われますが、たいがいは病名のつかないストレス性の症状です。
さまざまな要因で起こりますが、主なのは次の通り。
●肩首のこりによるもの
→首周りの筋肉が硬直し、のど仏をつっている筋肉(茎突咽頭筋)にダメージが及ぶと、物を飲み込む時に上下するのどの動きがぎこちなくなって、違和感を起こします。
●胃酸過多によるもの
→ストレスで、胃酸が上がってきてのどに近い食道に炎症を起こすことで起こります。
●自律神経のアンバランスによるもの
→器質的原因もないのに、のどにボールが詰まったような感覚を持つ「ヒステリー球(きゅう)」と呼ばれるものです。
患者の多くはがんなどの重大疾患の不安を持っているので、のどの内部の画像を見せて何も異常がないことを説明すれば、安心していずれ症状も消えていきます。
まれとはいえ、本当にガンの場合もあるので、まずは耳鼻咽喉科での受診をおすすめします。
参考文献
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