五座柔軟法で歪みをチェック
五座柔軟法で見るものは、股関節と仙腸関節の柔らかさです。
股関節には腰椎から大腿骨につながる大腰筋の柔軟性が現れます。
大腰筋は歩くときに、太ももを持ち上げる働きをします。
大腰筋が緊張すると、股関節が開かなくなり開脚ができなくなります。
大腰筋などの骨盤周辺の筋肉の柔軟性に左右差があれば、仙腸関節も歪みます。
五座柔軟法とは、具体的には4つの座り方と1つの寝方からなり、
1.長座 ちょうざ
2.結跏趺坐 けっかふざ
3.開脚座 かいきゃくざ
4.閉脚座 へいきゃくざ
5.割り座 (割り座仰向け) わりざあおむけ
の5つです。
1.長座(腎経・膀胱経のストレッチ)
足を真っ直ぐに伸ばして座った時に、その状態で腰を反らせる。
長座ができない人は
●骨盤が前傾している
●目、後頭部から頚椎、胸椎、腰椎、股関節が歪んでいる
●坐骨神経痛になりやすい
2.結跏趺坐(胆経のストレッチ)
足首を交差させてあぐらをかいて座り、腰を反らせる。
結跏趺坐ができない人は
●脂肪やむくみなど下肢に余分なものが溜まっている
●冷えて太くなっている
●腰痛、股関節の痛み、坐骨神経痛、膝の痛みを感じやすい
3.開脚座(肝経をストレッチ)
足を大きく開いて座り、腰を立てて肛門を後ろへ向ける。
開脚座ができない人は
●大腰筋の緊張が強い
●脊椎の歪みやねじれがある
●転びやすい、腰痛(ぎっくり腰)や膝の痛みを感じやすい
4.閉脚座(脾経のストレッチ)
膝を立てて座ってから両膝を床につける。
(男性など体の硬い人はひざを床に近づけることが出来ればOK)
閉脚座ができない人は
●股関節や仙腸関節の緊張が強い
●便秘がち、消化が悪い
5.割り座(胃経のストレッチ)
両ふくらはぎを外側にねじり、その間におしりを落として仰向けに寝転がる。
割り座ができない人は
●太ももや腰、首の緊張が強い
●脊椎間が縮んでいる
●股関節の痛みを感じやすい
参考文献
関連ページ
仙腸関節チェック
経絡の特徴と働き
むくみを取る腎・膀胱経のストレッチ
太りやすい歪み、太れない歪み
股関節痛体操(反り腰・腰痛にも効果)
左右の歪みチェック法
左右のゆがみ矯正法
膝の痛みの原因は内股歩き
正座で寝。