筋肉が固くなる理由
なぜ、筋肉は固くなるのでしょうか。
筋肉は必要があって硬くなっているのです。
理由1
身を守るため。
車の追突や動物に襲われるなど、体に衝撃が加わりそうなとき、筋肉はダメージを最小限にするために固くなります。ストレスで体がこわばるのもこのためです。
理由2
脳を守るため。
食べすぎからくる肩こりは、食べ過ぎて汚れた血液が脳に行かないようにする肩こり。
頭の疲れによる肩こりは、緊張して細くなっている脳の血管を守るための肩こりです。
私達の筋肉の中には、筋紡錘(きんぼうすい)というセンサーがあります。
このセンサーによって筋肉の収縮を感知し、神経に伝達しています。
たとえば「今筋肉がすごく伸ばされている」ということを感知して、「縮め」の信号を出します。
これを「ストレイン信号」といいます。
伸ばされれば伸ばされるほど信号は強くなります。
これが正常に働いていればいいのですが、急激な負荷がかかると、実際の筋肉の伸び縮みと信号との間にズレを生じます。
急激に筋肉が縮んだ後に元の長さに戻った時、正常な値よりも強い信号を出してしまうのです。
ストレイン信号が出ていると、筋紡錘は「まだ筋肉が伸ばされている」と判断するので、筋肉が縮みます。
これが筋肉のロック(拘縮状態)です。
筋肉を緩めるとは、この異常信号をリセットするということです。
リセットしない限り、自然に正常な信号に戻ることはありません。
筋肉のロックを解除する整体法として「カウンターストレイン」というテクニックがあります。
このテクニックは短くなった筋肉を、もう少しだけ優しく収縮させ、最もリラックスする状態で90秒固定します。すると、不要だと認識されて伸張反射のロックが解除(リリース)されます。
ロックが解除されると、短く硬くなっていた筋肉が、元の正常な長さと柔軟性を取り戻し身体の歪みも改善されます。
カウンターストレインは強い力を必要とせず、安心・安全な方法です。
参考文献
関連ページ
肩こりの役割
ストレッチの効能(筋紡錘を働かせないこと)
動的ストレッチ、筋弛緩法、静的ストレッチ
立って脱力
★管理人補足★
りらく屋では硬くなっている筋肉に対して無理に押したり強く叩いたり、といった危険なことはいたしません。
カウンターストレインや操体法、手首や足首のほぐしなどを行って、無理なく筋肉を緩めるようにしております。