内臓体壁反射とは
狭心症になれば胸が痛む、あるいは気持ちが悪いというようなことが起こりますが、
内臓の異常が背中や胸に、コリや張りとして現れます。
たとえば、ストレスで胃が痛くなると、胃の後ろ側の背中に痛みを感じますが、ある内臓に病気が起こると、その内臓と関係のある体壁(たいへき:体の表面)上にコリが生じ、これを痛みやコリとして感じます。
(ホワイトボードのイラスト参照)
●肺の不調はのどや首に。
●心臓の不調は背中の上部中心や左胸、
●肝臓の不調は右肩や右肩甲骨内縁、
●胃の不調は左肩甲骨内縁、
●腎臓の不調は腰痛や下腹部、股関節に。
背中は背骨を中心に、筋肉が左右均衡が取れて発達しているものですから、何かしら病変があれば内臓と関係するところが盛り上がっていたり、指で押すと痛みを感じたり、左右の状態が違っているのですぐ分かります。
左側の異常は心臓、胃、十二指腸、腎臓に関係があり、
右側は肝臓、胆のう、腎臓に関係しています。
単純な肩こりあるいは腰痛と思っていたのに、実は心臓の弱りで起こっていた肩こりだったとか、腎臓が弱っていたために腰に痛みが生じていたということもあるのです。
参考文献
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