姿勢と動作と職業病14.裁断
ある服飾デザイナーの女性は、自分で生地の裁断も行っています。
腕に負担のかからない特殊なはさみを使っているのですが、それでも肘の痛みと腱鞘炎、肩こりに悩まされています。
3日も続けて裁断すると、一週間は使いものにならないほど腕や手が疲れ、特にハサミを握りっぱなしのせいで、手を開くことも握ることもできなくなるそうです。
彼女はイラストのようにほとんど腕を伸ばして仕事を続けています。
そのため、主に肘を曲げる時に働く上腕二頭筋が常に伸ばされた状態になって疲労が蓄積し、やがて上腕筋の付着する肘の内側に痛みが生じるのです。
また、親指を伸ばしたまま裁断を続けるため、長母指屈筋と呼ばれる親指を曲げる筋肉が長時間伸ばされて疲弊します。
と同時に、長母指伸筋と呼ばれる親指を伸ばす筋肉の腱鞘が酷使されることで炎症を起こしています。
(ドゥケルバン病)
参考文献
関連ページ
腱鞘炎を治すには(曲池)
★管理人補足★
痛みを悪化させないためにも、「手首に痛みがある時は、出来るだけ手や手首を動かさないよう安静に過ごすことが望ましい」と、一般的には言われています。
しかし、そうは言っても仕事もあるし、手や手首を動かさないように生活するなんて、なかなか出来ませんよね。
それに、そんな生活を続けていたらストレスも溜まって、余計に痛みが長引いてしまうことだってあります。
腱鞘炎に限らず、実はこういった悪循環で痛みが長引いているときは、痛みの引き金となっている「筋肉」を見つけ出し、その筋肉の緊張をゆるめてあげることで、即効的に痛みから解放されることがあります。
りらく屋では「腱鞘炎」「手根管症候群」などのお客様には「バイオフリーズ」を使ったトリートメントや「腕ツボ」「腕オイル」などで筋肉の疲労や過緊張を和らげ、改善しております。