仰向けで寝れば五十肩にならない
肩こりや五十肩を招きやすい寝方は左右どちらか決まった方ばかりを下にする横向きです。
横向きだと、肩が圧迫されて血流障害が起き、組織破壊が起こることもあります。
腋窩神経が圧迫されて寝違えの原因にもなります。
また、夜の間に下になっている方の肩関節を前にずらしてしまいます。
肩関節は簡単に考えると肩甲骨という受け皿と上腕骨頭からなっています。
上腕骨頭が前に滑ってしまうことで肩周辺の筋肉を無理に引っ張ってしまい、結果として片方の肩ばかり痛くなったり、腕が上がらない、痛いといった現象を招きやすくなります。
横向きで眠る方にもいろいろな背景、原因があると思います。
横向き以外の寝方では眠りにくいという方は太っているか、身体がゆがんでいる可能性があります。
太っている場合はダイエットを。
歪みは正しましょう。(下記の関連ページ「左右のゆがみチェック法」と「矯正法」ご参照下さい。)
また、腰が痛いと仰向けを避ける傾向があり、横向けで海老のように丸くなって眠る方が多いです。
そのような場合はまず、仰向けが辛くないように腰痛を改善しましょう。
テレビを見るから、添い寝をするから、という方は部屋のレイアウトを変えたりテレビを見るのはやめてみましょう。
基本的なことですが、簡単な心がけや工夫で痛みが早く取れることもあります。
片方の肩ばかりを下にする寝方は肩こり、五十肩、骨盤のねじれも招くのでくれぐれも避けてください。
五十肩で禁忌なのは、患部を下にして横向きに寝ることと、肩を冷やすことです。
患部を上にして横向きに寝ても痛む場合は、患部側の腕の下にクッションを置いて、腕が下がらないようにします。
また、四十肩、五十肩の人は、わきの筋肉(肩甲下筋や烏口腕筋)や肩の後ろの筋肉(小円筋)が硬くなっている事が多いです。
これらの部分をしっかり弛緩させる必要があります。(関連ページ「わきの下と肩甲骨をゆるめる」をご参照ください)
なお、発症直後(痛みの急性期)は安静にしてください。
参考文献
関連ページ
わきの下と肩甲骨をゆるめる(頭痛、肩こり、目の疲れに)
両手を後ろで組む(胸のストレッチ。肩甲骨の可動性を良くする。しなやかで柔らかな筋肉に)
若くても四十肩・五十肩になる
左右の歪みチェック法
左右のゆがみ矯正法(健脚のポーズ)
五十肩・皮膚疾患(アレルギーなど)に肩髃(けんぐう)
「あとずさり歩き」で歪み解消、腰痛改善