脳の緊張が体の痛みを作る
結局痛みというものは主に筋肉が発していますが、痛みを抱えている人でも熟睡しているときは痛みを感じません。
なぜかといえば筋肉へ痛みを出させているのは脳だからです。
脳が安心し、リラックスし、脱力したら筋肉も脱力し、経絡が広がり気が流れます。
脳が緊張したら筋肉が緊張し、経絡を圧迫して気が滞ります。
そのいい例は介護の疲労です。
介護という行為は肉体的に重労働であり、腰痛や肩や腕の疲労性の痛みを多くの人が訴えます。
これは労働による痛みであると誰もが思っていますが、実は介護者の痛みは労働疲労より脳緊張なのです。
介護の対象だった人が亡くなると、あれほど痛かった腰痛が治ったという人が多くいます。
介護という義務から開放された瞬間に、脳と体が脱力し、気が流れて痛みが消えるのです。
脳というのは好きなことをやっているときは脱力しています。
筋肉も同時に脱力して、疲労を感じませんし、よほど無茶をしなければ痛みが発生することもありません。
ところが心の奥で嫌がっていることをやらされると、脳は緊張し筋肉を固くします。
介護疲れをしている人は「介護」という言葉を聞くだけで筋肉は硬くなり、疲労してしまいます。
これは精神論ではありません。
疲れや痛みは緊張から起こり、癒やしは脱力によって起こるのです。
緊張は大量の気を消耗し、経絡を圧迫し、気の流れを停滞させます。
それがコリや痛みになりますから心身の脱力は整体において必要不可欠なのです。
脳が緊張してしまう一番の原因は「自分の痛みは一生治らないのではないか」
「もっと悪くなっていくのではないか」といった不安と誤解(悪い暗示)です。
正しい知識や理解を得て安心し、具体的で効果的な改善策を行い、将来に対する希望が生まれれば、脳の緊張がゆるんできます。
すると筋肉が脱力し、筋緊張によって生まれていたコリや圧痛がなくなり、体温が上がり、老廃物の排泄が始まります。これがポジティブな癒やしの流れです。
どうぞ否定的な悪い流れを、肯定的な良い流れに変えてください。
りらく屋はそのお手伝いをいたします。
参考文献
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