変形性膝関節症というのは、膝関節に炎症が発生するもので、50代以降の年配の方に多い症状です。
膝が痛むために、歩行にも影響が出てきます。
同じような病気に変形性股関節症があります。
なぜ、このような症状が起きてくるかというと、
関節というのは、骨と骨の間に隙間があります。
その隙間に軟骨があり、またそのまわりに靭帯や筋肉があって関節にかかる体重に対してクッションの役割をしてくれています。

ところが、年齢が上がるとこの筋肉が拘縮して硬くなり、骨と骨の隙間が狭くなり、骨同士がぶつかりやすくなります。そうすると、骨に棘ができ、変形したり、周りの筋肉が拘縮するため、血液の循環が悪化します。
やがてそこが炎症を起こして痛んできます。すると、更にそこの筋肉が硬くなって、血液の循環がもっと悪くなるという悪循環を繰り返す結果となってしまいます。この悪循環を断ち切るためには、筋肉を温めることが必要で、指圧も有効です。
痛む場所によって効果の出るツボも多少異なります。●膝の外側の痛みには→下方であれば、陽陵泉。場所→ひざの骨の外側下にあるくぼみ。
探し方→すねの外側に親指を当て、上にずらすと、膝下で小さな骨の突起に当たります。
この突起の下端から親指幅1本分、前に骨と骨のくぼみがあるところがツボ。
押し方→足先へ向かって親指で強めにぐりぐりと押す。
四指で押し揉みしても良い。


上方であれば風池が効果的です。
風池の場所は、首の後ろ側にある骨を挟んである太い筋肉部分の、髪の生え際あたりです。これらのツボは「足の少陽胆経」という経絡上にあります。
●膝の内側の痛みには→血海や陰陵泉など。
血海は膝のお皿から斜め上に指3本分ほどのところです。<ひざに力を入れて伸ばした時、皿の内側にできるくぼみの上方に盛り上がる筋肉の頂点です。陰陵泉は腎臓の働きを高め、体を温めるツボです。膀胱炎、尿道炎などにも効果があります。場所はひざ内側の少し下にある骨の下方。
●膝全体の痛みには委中など。
委中は膝の裏の真ん中です。
ぜひ、これらのツボへの指圧を試してみてください。
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