日常生活でちょこっと運動
運動は必要とわかっていても、ついつい先延ばしになってしまう人が多いもの。
そんな人におすすめの日常に取り入れられる「ちょこっと運動」をご紹介します。
普段の何気ない動作でも、キビキビ行うと消費カロリーも運動効果もぐんとアップします。
待ち時間などの無駄に過ごしている時間も、有効に使って運動してみましょう。
老化は足腰から
和式便所を使わなくなってから、日本人は足腰が弱くなったと言われます。
特に40代以降の女性では、腰や膝の痛みを訴える人が過半数にのぼり、また尿漏れや子宮脱(陰部周りの筋肉が弱くなって、子宮が下がってきてしまうこと)なども珍しくありません。
スクワット、つま先立ちなどは、これらを予防するのにとても有効です。
おすすめちょこっと運動
●料理の合間に
電子レンジを待っている時など、流し台に手をついて腕立て伏せをしてみましょう。
●洗面所で
歯磨き中やドライヤーをかけている間など、スクワットやかかとの上げ下げ運動ができます。
ちょっとお行儀が悪いですが、洗面所に足をかけて腿の裏をストレッチすると、朝の腰痛対策にもなります。
●電車で
立っているときはかかとを上げて、ヒップを締めるように力を入れます。
足首の引き締めやヒップアップに有効です。
座っているときは、腿を少し浮かせると腹筋運動になります。
●テレビを見ながら
立ったまま太ももを水平になるまで上げる足踏み運動や、
仰向けに寝て膝を立て、おしりを上げる運動などがおすすめです。
※腰を反らせる運動です。しばらく行ったら、胸に膝を寄せるようにして体をニュートラルに戻す運動をお忘れなく。(関連ページの「仰向け尻上げ運動」をご参照下さい)
●電話しながら
座って電話をするときは腿を上げ下げする運動が良いでしょう。

参考文献
関連ページ
こま切れでも効果あり(運動について)

しわやたるみの原因は重力!

アイソメトリック運動


~ながらムクミ対策

椅子に座ってむくみ予防

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仰向け尻上げ体操

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腿の後ろ(ハムストリングス)のストレッチ

おしりが痛い(肛門痛)、膣炎・・・「ウォシュレット」に注意
最近、若い男性を中心に、「便の後に温水洗浄便座を使わないとおしりが痛くなる」人たちが増えています。
肛門周辺が炎症を起こし、かぶれたり、ただれたりするからです。
お尻の洗いすぎによるものです。
温水洗浄便座は一日に一回程度の使用なら問題はないし、痔の患者さんにとっては痛みを緩和してくれるありがたいものです。
でも、過度に使うと、おしりを守ってくれている皮膚常在菌を洗い流してしまうのです。
当然、皮膚の抵抗力は弱ります。
近頃は、便座に座っておしっこをする男性が増えていて、彼らの多くが排尿すると条件反射的に肛門にシャーシャーと温水をかける傾向があるそうです。
皮膚常在菌が流されると、肛門周辺の皮膚が中性になります。
すると、肌荒れと同じで、皮膚の角質層に隙間ができて、便の中の普段は悪さをしない細菌が侵入して炎症を起こすのです。
要するに、おしりを洗うのをやめれば、すぐに治るのですが、炎症を起こすと「もっとキレイにしなくては」と思うのでしょう。
温水洗浄便座を使うだけではなく、お風呂に入って一生懸命に石鹸でゴシゴシ洗ったりして、ますます炎症がひどくなるケースが良く見られます。
思い当たるフシのある男性は、しばらく温水洗浄便座を使わないようにして下さい。
炎症がひどい場合は時間がかかりますが、やがて皮膚常在菌が戻ってきます。
そうしておしりの健康を取り戻したら、一日に一回程度の使用に留めるといいでしょう。
ウオシュレットが膣炎や早産を誘発する
近年、若い層を中心に膣炎(細菌性膣症)になる女性が増えています。
その理由と目されるのが、ウォシュレットによる洗い過ぎです。
女性の膣がキレイなのは、膣内にデーデルライン乳酸菌という細菌がいるからです。
これは膣内環境にとって善玉菌なのです。
グリコーゲンを食べて乳酸を産出することによって、膣を酸性に保ち、雑菌から守ってくれているのです。
ところが、おしっこのたびにビデで洗っていると、デーデルライン乳酸菌が流されてしまいます。
すると、膣は中性になり、雑菌を増殖させ、おりものが出てきて、膣炎になってしまうわけです。
ビデを使うと、膣がきれいになるように錯覚しがちですが、実は汚くしているということなのです。
トリコモナス膣炎という病気がありますが、病原体とされているトリコモナスは、実は組織を傷つけているわけではありません。
実際、尿道でトリコモナスを飼っている男性の多くは、痛くも痒くもないのです。
しかし、セックスによって男性がそのトリコモナス原虫を女性の膣に運ぶと、デーデルライン乳酸菌のエサであるグリコーゲンを横取りします。
それで、デーデルライン乳酸菌はエサを失って生きることができず、膣内に乳酸がなくなって中性になります。
当然、雑菌が増殖し、おりものが出てきて炎症を起こします。
つまり、トリコモナス膣炎も膣の洗いすぎによる膣炎も、デーデルライン乳酸菌がいなくなるということで、原因は同じだということです。
更に怖いのは、妊婦の場合、ビデによる洗いすぎが早産や流産をも誘発する危険があることです。
国立国際医療センター富山病院産婦人科が行った調査によると、
「習慣的に温水洗浄便座を使用している人は、使用していない人に比べて、膣内の善玉菌である乳酸菌が著しく消失し、腸内細菌などによる汚染が目立ち、細菌性膣症にかかりやすくなっていた」
と結論づけました。
この調査は妊娠していない19~40歳の女性で、温水洗浄便座を習慣的に使用している人154人と、
全く使用していない、または、時々使用している人114人を対象に実施されました。
彼女たちの膣内分泌物を採取/分析した結果、乳酸菌を保有していない症例は、温水洗浄便座のみ使用者でわずか8・77%であるのに対して、
使用者では、42・86%と、約5倍に上ることがわかりました。
更に、膣内細菌が膣内から検出された症例の92%は温水洗浄便座の使用者であることも判明しました。
日常的にビデで膣を洗う女性は、乳酸菌を洗い流したために、雑菌に対する抵抗力が低下しているということです。
それだけ膣炎にかかるリスクは高く、また早産や流産の原因も50~60%が膣炎であることから早産や流産をも誘発する危険があるということです。

参考文献
関連ページ
洗いすぎると「汚くなる」

生理の不調を改善する7か条

糖尿病とは?メカニズムと予防法
糖尿病はかなり複雑な病気で、血液中の糖分(血糖)が多すぎるために起こる一連の障害と考えておくべきものです。
炭水化物(パン、ご飯、麺類、菓子類など)を取ると、体内でブドウ糖に変わります。
血糖値は、これを測定したものです。
ブドウ糖はエネルギー源として利用されますが、それにはすい臓で作られるインシュリンというホルモンの助けが要ります。
したがってインシュリンが不足すると、ブドウ糖は利用されないまま血液中に停滞し、血糖値が上昇していくことになります。
糖尿病は、インシュリンが不足する病気ということもできます。
最近、糖尿病の起こるメカニズムに関連して、重大なことが明らかになりました。
生涯のうちに作ることのできるインシュリン量に限界があるという事実です。
そのため、インシュリンを浪費し続けるとやがて枯渇してしまいます。
その最大の原因が、炭水化物の取り過ぎと運動不足です。
記述のように、食べた後短時間でブドウ糖に変わる食品ほど糖尿病につながりやすいので、特に甘みの強い菓子類は要注意です。
アルコールの一気飲みが危険であることはよく知られていますが、糖分の多いコーラやジュースの一気飲みも糖尿病につながるため危険なのです。
高い血糖値を放置すると、血管が傷害され、さまざまな異常が起こるようになります。
最も多いのは神経の障害で、その結果、「排尿ができない」「激しい立ちくらみがする」など深刻な症状が出てきます。
次に多い障害は、毛細血管の破綻による「眼底出血」です。
これを繰り返すうち、失明に至ることもあります。
3つ目に多いのは、腎臓の血管が破綻することによる腎不全です。
尿が作られない状態で、腎移植か人工透析を受ける以外に助かる道はありません。
糖尿病予防の原則は「肥満解消」「日常的な運動」「甘いモノを食べ過ぎない」「ストレスを溜めない」ということに尽きます。
糖尿病の診断基準は
1) 空腹時血糖126(mg/dl)以上
2) 75グラムのブドウ糖を飲み2時間後の血糖200以上
3)随時血糖200以上
4) ヘモグロビンA1c6.5%以上
なお、代謝が乱れ、組織が弱っている糖尿病の人は、それを防ぐカルシウムとケイ素の摂取を。
カルシウムは動脈硬化も防ぎます。

参考文献
関連ページ
糖の取り過ぎは腸を荒らす

糖尿病や肥満に効くゴキブリ体操

朝食抜きのすすめ(糖尿病の予防、改善にも)

日本人の三大死因と内臓脂肪の関係

酒はやっぱり百薬の長(血糖のコントロール)

腹筋日記2
筋肉量32.8kg(前回32.15kg。)

体脂肪率23.2%(前回25・2%。)

基礎代謝1021(前回1008。)

体内年齢24歳(前回27歳)

というわけで若返りました。やった。
どんなことをどれくらいやったかというと、お腹にテーピングをして寝たり、(3日くらい)自力整体をしたり(3回。平均1時間弱)、足を上げて座ったり、仰向けで上体を起こしたり、横向きで足を上げたり(1日合計1分~5分程度。毎日)、あとは食物繊維を多く摂るようにはしました。
筋肉づくりには健康的な食事も大切かなと。
相変わらず腹筋(体を起こしきる)は全然できませんがお腹の筋肉痛は体験しました。
ウエスト周りの数値はむしろ1cm増えてました。たくさん食べちゃったので。


目標は痩せることではなく腹筋を強化することなので数値はまあいいんです。
スタイルは良くなりたいですが。
こんなかんじでぼちぼちと続けます。
新常識!ケガの応急手当
× 傷は乾燥させる(濡らしてはいけない)
× かさぶたはもうすぐ傷が治る証拠
意外かもしれませんが、実は上記のことはすべて間違いです。
つまり、これまで傷(創)の治療法 ― 消毒して、ガーゼをあてて保護するというやり方は決定的に間違っていた! ということなんです。
今回は、人間が持っている治癒力を最大限に活かした自然で効果的なケガの治療法をご紹介します。
1.まず、ケガをしたら最初に傷口の泥やゴミ、血液などを水でよく洗い流します。
2.傷口を少し大きめのラップで覆い、医療用粘着テープで軽く止めます。
この時周囲を密閉する必要はありません。
ヤケドの場合や擦り傷などで、ヒリヒリと痛みが強いときはあらかじめワセリンを塗ることで痛みがスッと消えるので便利です。
白色ワセリンはただの保湿剤であって鎮痛等の特別な薬理効果があるわけではありませんが、乾燥から守られるために痛みが引くようです。
ラップがずれないよう、更に上から包帯を巻いてもOK.
分泌物が多い場合や、出血があれば、衣服を汚さないためにも包帯が要ります。
3.ラップの交換は一日に一回程度。
その際、水道の流水で、傷口の汗やゴミを洗い流します。
数日して、ピンク色の薄皮がはってきたら、治療は終わりです。
ただし傷口が赤く腫れて痛むか、または匂いの強い液体が染み出しているようであれば、化膿しているかもしれません。
外科治療が必要です。
●消毒や絆創膏はなぜ不要?
消毒液は組織を修復するための細胞を殺してしまい、絆創膏はサイトカインと呼ばれる大切な物質(修復細胞を呼び寄せるホルモンのようなもの)を吸い取ってしまいます。
そのため、傷の治りを遅くするだけでなく、実は消毒は無意味です。
人間の皮膚というのは、いくらきれいに洗って消毒しても、毛穴の奥に常在細菌が潜んでいるため、消毒から1時間も経つと、隠れていた細菌がでてきて、消毒前と同じ状態に戻ってしまいます。
つまりいくら傷を消毒をしたところで、無菌状態にはできないわけで、これまで病院等で行なっていた手術後の傷の消毒なども、まったく意味がないということで廃止されつつあります。
●かさぶたを作らなくても傷は治る
かさぶたは傷の治癒がストップしているからできています。
かさぶたはキズの治癒の大敵です。
ラップ療法で治せばかさぶたはできません。
かさぶたのせいで皮膚が突っ張る感じもありませんし、ガーゼを剥がすときにかさぶたがとれて、また出血してしまうなんてこともありません。
傷口が乾燥してかさぶたを形成させるより、湿潤状態を保った方が皮膚の自然治癒能力を最大限に活かす事が出来、傷の治りも早く傷跡も目立ちにくいのです。

参考文献
関連ページ
ワセリン

筋肉痛のメカニズムの真相(サイトカインについて)

褒めるだけで良くなるアレルギー治療
アトピーの名医といわれる10名の先生方が、口をそろえて
「子どもをたくさん褒めてあげると、症状が改善する」
といっています。
アトピーの子どもたちはどうしても気分が沈みがちになります。
またストレスを受けやすくなっていて、それが免疫力を低下させ、症状がますます悪化する、という悪循環を生んでしまいます。
そうならないように、先生方はさほどアトピー症状の改善が認められない場合でも、子どもを褒めるのだそうです。
「だんだん良くなってきたよ。頑張ってるね。この調子で行こうね」
そんな言葉をかけて、風船をあげる。
それだけのことで、本当に症状が改善されていくというのです。
アトピーの子どもを持つお母さん方はつい、
「掻いちゃダメ!余計ひどくなっちゃうでしょ」
とガミガミ叱ったり、「何か、前よりひどくなっちゃったわねえ」
などと落ち込ませるようなことを言ってはいないでしょうか?
そう言いたい気持ちをぐっとこらえて、「あら、ほっぺが綺麗になったね」
など、褒め言葉に変えて声をかけてあげて下さい。
子どもは嬉しくなって、その分ストレスが軽減し、免疫力が上昇することになるのです。
それが症状改善への一番の近道なのです。
ステロイドでは治らない
うつなどの心の病気やアレルギーにとって、ストレスが大敵であることは言うまでもありません。
精神的ストレスがどういうプロセスで免疫力を下げるかということも今では科学的にわかっています。
ストレスが加わると、脳の視床下部に影響を与えます。
そうすると、ACTHという副腎皮質を刺激するホルモンが分泌され、それによって副腎皮質がコルチゾールというホルモンを分泌します。
このコルチゾールが多量に出ると、免疫機能の低下をもたらすのです。
ちなみにコルチゾールはアトピーの治療薬として利用されています。
いわゆるステロイドという名前の薬です。
ステロイドは、免疫反応を落として炎症を抑制するのですが、もちろんこの治療法は一時的なごまかしでしかありません。
症状は緩和されても、結局はリバウンドを起こすなどして、根治するのは難しいのです。
また、ストレスが加わると、一方で交感神経を興奮させる、ということが起こります。
すると、副腎髄質からアドレナリンが、視床下部からノルアドレナリンが分泌されます。
この2つは負の感情を引き起こすものとして知られていますが、免疫力をも低下させてしまいます。
楽しいとなぜ免疫力が上がるのか
感情が変化すると、間脳が刺激を受けて、POMC(プロオピオメラノコルチン)というタンパク質を作り出します。
ここまでは、楽しいことがあった時も、悲しいことがあった時も同じです。
このPOMCが悲しい時にはアドレナリンやノルアドレナリンのような悪玉ペプチドに分解されます。
これがNK細胞活性などをはじめとする免疫力を低下させるのです。
一方、楽しい時はこのPOMCがドーパミンやβ-エンドルフィン等の善玉ペプチドに分解されるのです。
結果、免疫力が上がり、NK細胞の活性も上昇するわけです。
精神的ストレスを強く感じるようなときは、「心が免疫を作る」ことを思い出して下さい。

参考文献
関連ページ
子どもの不調にくすぐり治療

笑ってアンチエイジング

腹巻をしよう(免疫とは)

疲れが免疫力を低下させるメカニズム

体温と病気の関係(35・5℃ →排泄機能が低下し、自律神経失調症やアレルギー症が発生。)

朝食抜きのすすめ(空腹時は副腎皮質ホルモンが分泌される)

オイルマッサージの特性(メリット、効果)(ストレス反応減少、ホルモン安定。)

お腹の調子が悪いと食物アレルギーに!?
食物アレルギーとは、卵や牛乳、乳製品、小麦、そば、ピーナツなど特定の食物を食べた後に、アレルギー症状が起きることを言います。
具体的な症状は次のとおりです。
●皮膚粘膜症状
皮膚-かゆみ、じんましん、湿疹、浮腫など
眼-結膜充血、かゆみ、涙、まぶたの浮腫など
口腔内咽頭-口の中や唇、舌などの違和感、喉のかゆみ、イガイガ感、声のかすれなど
●消化器症状
腹痛、嘔吐、下痢、血便など
●呼吸器症状
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、呼吸困難、咳など
●全身症状
多臓器に症状が現れるアナフィラキシーというショック症状を引き起こします。
全身がぐったりして、意識障害や血圧低下を起こすこともあります。
アレルギー情報センターによると、我が国の食物アレルギー含有率は、乳児が約10%、3才児で約5%、学童以降が1・3~2.6%程度で、全年齢を通して1~2%と考えられます。
特徴的なのは、乳児の食物アレルギーの多くはアトピーを合併していることです。
したがってアトピーが発症した場合には、食物が関係している可能性が高いので、食事との関係を調べてみることが必要です。
食物アレルギーが起こる発端は、原因食物のタンパク質を腸内でアミノ酸まで分解できず、タンパクのまま吸収してしまうことです。
それによって抗体ができて、アレルギー症状が出現するのです。
それでは、どうして原因食物のタンパク質を腸が分解できなくなったのでしょうか。
その原因の一つに、たまたまお腹の調子が悪くて下痢をしている時に、その食べ物を食べてしまうことがあります。
「今まで大好物だったのに、ある日突然、生牡蠣を食べると当たるようになった」
「どういうわけか突然、ピーナツのアレルギーになっちゃった」
「いつの間にか、蕎麦アレルギーになったみたいだ」
そういった話をよく聞きます。
こんなふうに大人になってから突然発言する食物アレルギーは、たいていが腸の荒れている時にその原因食物を食べたことが引き金になります。
乳幼児の場合には、母乳で免疫システムを整える前に、早くから離乳食を与えると、腸管を荒らしてしまった結果、卵などの食品のタンパクがそのまま吸収されてアレルギーを起こすのです。
免疫細胞がヒマになった
食物アレルギーを含むアレルギー病の治療法に「脱感作療法」というものがあります。
これは、アレルギー反応を軽減させるために、少量のアレルゲンを投与し続け、段階的にアレルギー症状を緩和していく方法です。
しかし、この療法は医師の指導のもとで、場合によっては入院加療を行わないといけません。
個人でやると、アナフィラキシーショックを起こすなど、命にかかわる重篤な症状をきたす危険があるので試しに自分でやってみようか、なんて気は絶対に起こさないようにして下さい。
この脱感作療法は言い換えれば、免疫細胞を忙しくさせるものということができます。
人間の体には、寄生虫や細菌、ウィルスなどの異物が侵入してきた時に、それぞれを担当する免疫細胞が備わっています。
例えば、結核菌が侵入してきたら結核担当免疫細胞が出て行け、と阻止し、病気のウイルスが侵入してきたらウィルス担当免疫細胞が排除してくれます。
ところが、人間がひたすらキレイ社会を求める過程で、寄生虫も細菌もウィルスもほとんど体内に侵入することがなくなりました。
その結果、それまで体内で活躍していた、さまざまな免疫細胞が失業してしまったことでアレルギー病が増えてきたと考えることができます。
人間社会でも、職もなくブラブラしている暇な人間というのは、何かと問題を起こします。
それと同じで、各種免疫細胞たちはあまりに暇になったものだから、従来は相手にもしなかった異物に反応して、抗体を作るようになってしまったのです。
花粉に反応して起こるアレルギー反応が花粉症で、ハウスダストの中のダニの死体などに反応しているのがぜんそくやアトピーです。
このように、寄生虫や細菌などのいろいろな微生物に対応していた免疫担当細胞が失業してしまった結果、花粉やダニなど反応しなくて良い物に反応してアレルギー性疾患を生み出したというわけです。

参考文献
関連ページ
敏感肌からアトピーへ。原因と対策。

免疫について

疲れが免疫力を低下させるメカニズム

正しい排泄→綺麗・元気

腸内細菌は健康のバロメーター

下痢を改善させる

きれい好きもほどほどに(ほとんどの菌は流水で10秒も洗えば落ちてしまいます)

東洋医学の整体観
東洋医学では、人間は自然の一部であり、人間の体の中にも自然界と同じ構造があると考えます。
これが、東洋医学の理論の根底にある整体観です。
例えば、自然界では熱い空気は上方へ上がり、冷たい空気は下方へと下がります。
一方人間の体でも、一般的に上半身はほてりやすく下半身は冷えやすいという傾向があり、これは先に述べた自然界での現象と一致しています。
他にも、自然界では水は上方から下方に流れますが、人体でも同様に水分は上半身から下半身へと流れるため、上半身よも下半身がむくみやすいといえます。
このように、自然界で起こる現象と人間の体に起こる現象は、同じ原理や法則で生じていると考えられます。
また、「人間の体は絶えず変化し続けている」という東洋医学の健康観も、朝昼晩、春夏秋冬と常に変化し続ける自然界と人間の体が同じ構造を持っているという、この整体観に根ざしたものだと言えます。
この整体観から、東洋医学では自然観を観察して見出した法則を元に、人間の体における病気の考え方や治療法の理論などが確立されました。
太陽と月に象徴される自然界の大原則を表した陰陽論や、自然界を構成する要素を木・火・土・金・水の5つに分けた五行学説などが、その基本となるものです。
自然界のバランス理論を元に体の状態を考える
自然界では太陽が大地に熱エネルギーを与え、それによって海や湖から水分が蒸発して雲となり、やがて雨を降らすという水の循環が繰り返されています。
しかし、もし太陽の熱が強すぎたり海や湖の水量が少なすぎたりすると、大地は完全に干上がってしまうし、太陽の熱が弱すぎたり水量が多すぎたりすると、海や湖の水は温まらず、循環できなくなります。
自然が健全な状態を保つためには、太陽の熱量と海や湖などの水分量のバランスがとれていることが大切であるとわかります。
この自然界の法則は、人間の体内の水分循環の仕組みにも置き換えることができます。
乾燥体質の人は、熱が強すぎるか水分が少なすぎる可能性が考えられ、冷えが強い人は熱が弱すぎるか水分が多すぎる可能性が考えられるというわけです。
このように、自然界のバランス理論を用いて体の状態を判断するのも、整体観の大きな特徴です。
ちなみにホワイトボードで下腹部分が赤いのは火(熱源)をあらわしています。
東洋医学ではお腹に熱源(三焦)があると考えられています。

参考文献
関連ページ
五行の法則について

気、血、水について

健康=柔軟に変化する心身

カラダ美人になる方法(東洋医学の概念)

虚実補瀉(きょじつほしゃ)について

むくみ、耳鳴り、肩こりの原因と対処法

水毒や冷えによる病気と体を温める飲み物

経絡とツボと「気」

三焦で分かる健康状態
